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河合純一、東京パラ日本選手団長に就任!「選手に大事なことは、どの大会でもやるべきことを日々行うこと」

佐々木延江国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表
パラリンピック日本選手団長に就任した河合純一 写真・PARAPHOTO/内田和稔

 世界で初めての2度目のパラリンピック開催まであと209日となった1月29日、東京2020パラリンピック日本代表選手団団長として、JPC(日本パラリンピック委員会)委員長の河合純一氏が決定した。

 アスリート出身の選手団長としては、冬は大日向邦子氏が平昌パラリンピック(2018)で初めて就任し、夏は河合氏が初めてとなった。

 また副団長には、総務・渉外担当に日本障がい者スポーツ協会・強化部長の井田朋宏氏が、競技担当には副団長経験のある日本身体障がい者水泳連盟の櫻井誠一氏が決定した。

 河合氏は、「オリンピックからのバトンを引き継ぎ、東京2020全体を成功へ導く重要な役割と認識している。前回1964年の故・中村裕団長の取り組みに学び、大会の成功はもちろん、大会後のレガシーにもつなげていきたい。

 自分らしさーー可能性を信じてチャレンジすることで、日本選手団をまとめたい。パラリンピックは人間の可能性の祭典。選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できることを通じて自身の可能性を再認識し、不可能の壁をのりこえるメッセージをとどけたい。前回リオパラリンピック(2016)でのサポートスタッフとしての経験も総動員して環境を整えたい」と、記者たちの前で決意を表明した。

記者会見後のフォトセッションに応じる河合純一氏と高橋秀文氏(右から) 写真・PARAPHOTO/内田和稔
記者会見後のフォトセッションに応じる河合純一氏と高橋秀文氏(右から) 写真・PARAPHOTO/内田和稔

 記者会見後の質疑応答では、アスリート経験を踏まえつぎのように答えていた(抜粋)。

選手が最高のパフォーマンスを発揮するために何が大事か?

 「東京大会だから、パラリンピックだからと意気込みすぎるのはよくない。どの大会でもやるべきことを日々行い、最高のコンディションでその日を迎える。特別、東京だから何かをしようと思い悩んでいるとプレッシャーになる。あたり前のことをあたり前に行い、世界に勝つためのアベレージとは何なのかを、選手、スタッフは問いつつ、向かい合うことが大事」

メダル目標について

 この日、具体的なメダル目標の発表はなかったが、前回のリオ大会の金メダルはなく、世界ランクは63位だった。しかしこれまでの日本代表の活動は「世界ランク7位」を掲げてきた。近く発表される目標については、この7位が考慮されることになる。

 「(現状目標の)7位は非常に大きな目標。申し上げたいのは、最後の最後まで発揮することができた暁に(目標に)到達するということ。その時、皆さんに感動とか勇気を届けられるものだと思います」

国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表

パラスポーツを伝えるファンのメディア「パラフォト」(国際障害者スポーツ写真連絡協議会)代表。2000年シドニー大会から夏・冬のパラリンピックをNPOメディアのチームで取材。パラアスリートの感性や現地観戦・交流によるインスピレーションでパラスポーツの街づくりが進むことを願っている。

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