【富士宮市】檜から檜葉が生える御神木!『青木十頭森八幡宮』は宝永噴火以前から存在していた歴史ある神社
富岡から青木に抜ける際に良く利用する道路沿いに鎮座している『青木十頭森八幡宮』。広い境内はいつも綺麗になっています。
今日は身近にありながら、一度も立ち寄ったことのない『青木十頭森八幡宮』を訪れてみました。
鳥居の左横には戦争で亡くなった陸軍歩兵上等兵の方の墓石があり、彼岸の時期ですので、塔婆が供えてありました。
右側には神社に寄付した方の名前が刻まれた記念碑があります。
両側に置かれた灯篭には元禄12年と刻まれていました。
元禄12年、西暦にすると1699年ですので、約323年前のものですね。
境内に入ると、掲示板がありました。最近はあまり見ませんが、私の育った地域の氏神様にも掲示板があって地域のお祭りの情報など貼り出されていたものを、よく確認しに行ったことを思い出しました。
掲示板には、神社の由緒が書かれていました。
こちらの由緒によると元は村内字西の山に鎮座していたそうです。村内という地名は聞いたことがありませんが、青木の閑静な住宅街に「西の山公園」という公園があったことを思い出し、「多分あの辺りにあったのかしら?」と頭の中に場所が浮かびました。
「宝永の頃、今の地に迂座せしという」とあり、宝永噴火の際に西の山にあった『青木十頭森八幡宮』も被災し拝殿等が崩壊してしまったため、現在地に再建したものと考えられるとありました。
宝永噴火の際、富士宮側にはあまり被害がなかったと思っていたのですが、噴火を誘発させたと言われるの宝永4年10月4日の日本最大級の地震とされている宝永地震の翌日に富士宮付近を震源とする震度6強の地震が発生し、かなり被害があったそうです。
由緒が掲示されている掲示板の横には、御神木が祀られています。
この御神木は、右側が檜で、左側上下の枝は檜葉になっているんだそう。
檜(ひのき)と檜葉(ヒバ)の葉はかなり似ていますので、よーく観察してみましたが、分かりずらいです。葉の裏を見ると模様が違うようなのですが、枝は高いので手が届きません。表面で見ると柔らかそうなのが檜、トゲトゲしているのが檜葉なのですが…やっぱりわかりづらいですね…
境内奥には立派な拝殿と、石祠がありました。
祠の横には綺麗な水が流れる小川があり、彼岸花が綺麗に咲いていました。
地元の方々に大切に維持されているのが伝わる『青木十頭森八幡宮』。
檜と檜葉の違いを把握して、また御神木を見上げに来たいと思います!
青木十頭森八幡宮
住所:富士宮市青木1155