ポケモンGO スマホの熱中症に注意!
ポケモンGOが日本でも配信開始。無料でプレーできるが、思わぬ落とし穴によって、経済的損失につながるかもしれない。真夏の炎天下でプレーを続ければ、スマホの寿命を縮めてしまう心配があるのだ。
高発熱アプリ「ポケモンGO」
スマホアプリの中でも、消費電力が大きく発熱が多いのが、グラフィックとGPSによる位置情報取得や通信を多用するナビゲーション系だ。
ポケモンGOは、人気ゲームアプリ「Ingress」と同じく、ナビゲーションアプリ相当の大きな電力を消費する。言い換えれば、発熱が多い。
特に夏場は気温が上昇するので、スマホ本体からの放熱が追い付かず、過熱状態に陥りやすい。多くの端末では温度センサーを搭載し、高温になると故障防止のために、緊急通話以外の機能を停止する。いわば「スマホの熱中症」と言える状態で、体験した読者もいるだろう。
停止しなくてもスマホの寿命が短くなる?!
スマホには沢山の電子部品が搭載されているが、多くの部品やバッテリーは、高温に晒されると寿命が加速度的に短くなる。
スマホが温度センサーによって停止しなくても、高温状態が続くと、内部の電子部品は劣化が進み、寿命が短くなってしまう心配があるのだ。
測定してみた
実際にiPhone6にポケモンGOをインストールし、30分程度プレー状態を維持した後、非接触の温度計を用いて、表面温度を調べてみた。
手をかざすだけで熱気を感じるが、測定では、正面画面右上付近で、43°Cを超える部分があった。(周辺温度が28度)
内部はもっと熱いはずで、50~60°Cを超える部分もありそうだ。部品の寿命が縮まるには充分過酷な状況と言える。
対策方法は?
まず簡単にできて効果的なのは、保護用ジャケットの取り外し。記事「iPhoneが熱い!スマホの熱中症に注意!」で取り上げたが、ジャケットはスマホ本来が備えている放熱能力を妨げるので、「ポケモンGO」で遊ぶ時は、取り外すことをおすすめしたい。ただし、落下などによる損傷が心配なら、放熱に考慮したジャケットも販売されているので、これらを利用するのも一案だ。
保冷材で冷やすのはNG!
手っ取り早く冷やそうと保冷材を使ってはいけない。急激に冷やすと、スマホ内部の空気に含まれる水分が結露し、水没したように故障する可能性があるからだ。
iPhoneなら、ジャケットを外し、外気に触れさせ、自然放熱に任せるのが安心だ。
さいごに
ゲームは無料で遊べても、端末の寿命が短くなったり、故障してしまっては、代償は大き過ぎる。
夏休みに「ポケモンGO」のプレーを楽しみにしている読者やご子息も多いと思うが、安全と端末の過熱にはくれぐれもご注意を!!