3733人と関係を持った平安時代のプレイボーイが絶世の美女に恋文!恋の顛末は…
小野小町は、平安時代の日本において「絶世の美女」と謳われる人物です。
当時は珍しい女流歌人として活躍し、平安時代を代表する6人の歌人・六歌仙に選ばれた唯一の女性でもあります。
そんな彼女が綴った和歌の多くは恋に関するもので、平安時代のプレイボーイ「在原業平(ありわらのなりひら)」への想いを歌ったものでした。
詳しく見ていきましょう。
プレイボーイ・在原業平
小野小町と同じ六歌仙であった在原業平は、平安時代随一の美男子だったそうで、町で彼を見かけた女性たちは瞬く間に恋に落ち、恋焦がれるが故に亡くなった人もいるのだとか。
そんな在原業平には親友の愛娘である「紀有常女」という妻がいましたが、天皇の妻候補だった「藤原高子」や絶世の美女と謳われる「小野小町」など、美人と知り合えば口説いてしまうようなプレイボーイでした。
在原業平をモデルにした「伊勢物語」によると、彼が関係を持った女性の数は驚愕の「3733人」。物語のため、誇張表現をされている可能性はありますが、在原業平の女性関係が派手であったことは間違いないといわれています。
小野小町との関係性
2人が知り合うことになった発端は、絶世の美女と称される小野小町の噂を聞きつけた在原業平が恋文を送ったことでした。
この手紙に対して、小野小町は「その気はないわ」と突っぱねてしまうのですが、在原業平も簡単にあきらめてしまうような潔のよい男ではありません。小野小町に無視されても、たびたび彼女のもとを訪ねます。
次第に小野小町の心も開き、2人は恋人へと発展。しかし、小野小町があるときから在原業平を拒絶しはじめます。このことについての原因は不明ですが、「女心は秋の空」ともいいますから、小野小町の愛情も変化してしまったのかもしれません。
こうして疎遠になった2人。その後について、絶世の美女と謳われた小野小町のもとには数多くの男性が言い寄ったといいます。
六歌仙の「文屋康秀」も小野小町に田舎巡りデートに誘ったそうで、小野小町は「人生に嫌気がさしていたところなので、あなたが誘ってくれるなら行ってもいいですよ」というような返信をしていたとか。
平安時代を代表する美男美女の恋は、残念ながら成就しませんでした。
小野小町と在原業平は出会ってからも、美男美女であったが故に多くの異性と関係を持ったようです。
人の心というのは常に変化し続ける理解し難いものなのかもしれませんね。