WBCの死球骨折により、11年連続の開幕スタメンが途切れる。継続中の最長は…
2012年以降、ホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)は、アストロズの二塁手として、どの開幕戦のスターティング・ラインナップにも名を連ねてきた。だが、今年の開幕戦は欠場となる。
ワールド・ベースボール・クラシックの準々決勝で、アルトゥーベは死球を受け、右手の親指を骨折した。ヒューストン・クロニクルのチャンドラー・ロームらによると、手術を受け、復帰まで2ヵ月を要する見込みだという。それまでは、アルトゥーベに代わり、マウリシオ・デュボン、デビッド・ヘンズリー、ライアン・バノン、ディクソン・マチャドの誰かが、二塁を守ることになりそうだ。
アルトゥーベによる11年連続の開幕スタメンは、継続している同チーム・同ポジションのストリークでは、3番目に長い。ヤディアー・モリーナの18年連続(セントルイス・カーディナルス/捕手)とジョーイ・ボトーの14年連続(シンシナティ・レッズ/一塁)に次ぎ、ブランドン・クロフォード(サンフランシスコ・ジャイアンツ/遊撃)と並んでいる。
モリーナのストリークも、すでに途切れることが決まっている。昨年のシーズン終了後に引退し、WBCではプエルトリコの監督を務めた。一方、ボトーとクロフォードは、ストリークを伸ばす可能性が高い。ただ、来年は不透明だ。ボトーは、今年が10年2億2500万ドルの10年目。クロフォードは、2年3200万ドルの2年目。クロフォードの場合は、ジャイアンツとカルロス・コレイア(現ミネソタ・ツインズ)の契約が白紙に戻らなければ、今年の開幕戦は、遊撃ではなく、三塁か二塁を守って守っていたはずだ。
5年以上の継続中は、見落としがなければ、以下のとおり。
なお、チームとポジションを問わなければ、さらに長く、開幕スタメンを継続している選手もいる。ベネズエラのメンバーとして、WBCでアルトゥーベとともにプレーしたミゲル・カブレラ(現デトロイト・タイガース)は、2004年から19年連続だ。
それぞれの開幕戦は、2004年がフロリダ・マーリンズのライト、2005年はレフト、2006~07年は三塁手。2008年以降は、タイガースの三塁手(2008年)、一塁手(2009~11年)、三塁手(2012~13年)、一塁手(2014~19年)、DH(2020年)、一塁手(2021年)、DH(2022年)。
今年も、カブレラは、開幕戦のスターティング・ラインナップに並びそうだ。一塁はスペンサー・トーケルソン、DHはケリー・カーペンターかカブレラのどちらかだろうが、開幕戦で対戦するタンパベイ・レイズの先発投手が左腕のシェーン・マクラナハンなら、左打者のカーペンターよりも、右打者のカブレラが出場する可能性のほうが高い。
今年のシーズンが終わると、カブレラは選手生活にピリオドを打つ。