マオリ族、入れ墨女性の入浴拒否は主催者側の不備。なぜ事前に確認を取らないのか?
ニュージーランドの先住民、マオリ族の女性が、北海道の温泉施設で部族の文化である顔の入れ墨を理由に入浴を拒否されたことが一部で騒ぎになってますが、こんなもん文化の違いではなく単純に主催者側の不備ですよ。
先住民族マオリ女性の入浴拒否 北海道・石狩管内の温泉、顔の入れ墨理由に-北海道新聞(2013/09/12)
マオリ族の文化も大事です。しかし、日本にも墨を背負っている人間は温泉施設に入れないという文化があります。異なる文化がぶつかった場合、大抵は現地の文化が優先されます。
ドバイにおいて公共の場でキスをしたら宗教警察に逮捕されるようなものです。「郷に入っては郷に従え」、ですね。
なぜ温泉施設に相談しなかったのか?
問題なのは、主催者側が入れ墨禁止の温泉施設にこの女性をいきなり連れて行ったことです。なぜ、事前に施設に連絡して確認を取らなかったのでしょうか。
「マオリ族の女性を連れて行きたいが、部族の伝統として入れ墨を入れている。そちらの温泉に思い入れがあるのでぜひ入浴させてあげたい。なんとかならないか?」と先に相談しておけば、なんとかなったかもしれません。
それでもダメだった場合は、入れ墨OKの施設を探すのが「お・も・て・な・し」でしょう。最近ではほかの人の目に触れない家族湯であれば入れ墨を許している場所もありますし、実際にべつの温泉施設で入浴できたようです。
ゲストに悲しい思いをさせてしまったことは残念ですが、その責任を温泉施設に被せるのはおかしいですよ。これはあきらかに主催者側の不備です。
それにしても事前に連絡せずにお店に行き、そのせいで入店を断られたことをメディアにぶちまける。どこかで聞いたようなお話ですね。