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2023年夏、東京がアツい!大型花火大会続々復活!あなたにおススメの花火大会は?

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

2022年には、日本三大花火を始め多数の大型花火大会が復活しましたが、残念ながら東京都については、感染対策の厳しさから、ほとんどの花火大会が中止となりました。

ですが、2023年はついに都内の花火大会が続々復活を宣言しています! 「今年こそ!」と狙っている方も多いのでは?

続々情報が出始めているので、早めにキャッチして予定を立ててくださいね!

※花火大会の内容等については2019年以前の開催時のものを参考にしています。2023年は変更される可能性がありますのでご了承ください。
また、最新情報を公式サイトなどで必ずご確認ください。

実は制約が多い東京都の花火大会。だからこそ個性がある!

東京は日本の首都であり、最大の繁華街でもあり、なんでも揃うところ。学校も劇場もコンサートホールもスタジアムも競技場も、あらゆるものの最高クラスが東京都には存在します。

そんな東京都ですが、「花火大会」に関しては、最大級のものは開催しにくい場所。なぜなら、花火を打ち上げるには保安距離が必要で、それが十分にとれる広大な敷地が都内には少ないからです。

しかし、関東の人は花火大会が大好き。東京でも様々な制約の中、工夫を凝らして個性的な花火大会を開催しています。この記事ではそのうち6つの花火大会をご紹介します。

日程や場所はもちろんですが、自分の好みの花火大会をチョイスすると、さらに楽しめますよ。花火大会に一年に何度も行かない方も多いと思うので、その特徴をつかんで、ぴったりの花火大会を選んでくださいね。

2023年夏開催!都内の花火大会6つをピックアップ

足立の花火(7月22日)―街灯りを背景にスタイリッシュな演出!

都会の夜景を背景に上がる「足立の花火」。西新井側の会場からは、花火の向こうにスカイツリーを見ることもできます。

都心部で開催されるため大玉花火は上がりませんが、打ち上げ場所との距離が近いので迫力ある花火が楽しめます。音楽つきスターマイン(たくさんの花火を連続してあげるプログラム)中心で、レーザー光線とコラボしたりと、工夫を凝らした打ち上げが魅力。約1時間に1万発以上を打ち上げる密度の濃さも特色の1つ。2023年は15000発の打ち上げが予定されていますから、さらに期待が高まります。

約70万人といわれる全国有数の集客力を誇るので、会場の混雑状況もすごいものがあります。しっかり花火を楽しむなら有料席が絶対おすすめ。2023年も設置が予定されています。自分の空間がしっかり確保できて混雑もないので落ち着いて観覧できます。ゆっくり楽しみたいデートや、迷子になりそうな小さいお子さんと一緒なら、ぜひ有料席をご検討ください。

【足立の花火】
開催日時:2023年7月22日(土)19:20~20:20
※荒天の場合は中止。順延日なし。
会場:荒川河川敷(東京メトロ千代田線鉄橋~西新井橋間)
アクセス:
〔千住側〕JR・東武鉄道・東京メトロ・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩約15分
〔西新井側〕東武鉄道小菅駅・五反野駅・梅島駅から徒歩約15分、西新井駅から徒歩約25分
有料観覧席:あり。6月24日(土)10:00~7月21日(金)23:59まで販売。売切れ次第終了。
公式サイト(外部リンク)

葛飾納涼花火大会(7月25日)―花火大会にも下町情緒!日中は観光も楽しみたい

葛飾柴又の江戸川河川敷で開催される花火大会。映画『男はつらいよ』で知られるエリアなので、おなじみの曲が流れたり、寅さんの顏などの型物花火が上がったり、また葛飾関連の作品をテーマにした花火があったりと、地域色溢れるプログラムが披露されてきました。東京という都会のど真ん中にいながら、レトロな空気感が味わえる土地柄も魅力。可能ならば、昼間は葛飾柴又を観光して下町情緒を楽しみたいところ。

土曜日に開催される花火大会が多い中、例年おおむね7月最終火曜日に開催されるというのが独特で、2023年も7月25日(火)の開催が予定されています。開始時間も19:20からなので、仕事終わりに立ち寄りたい方や、土日が休みではない方にも嬉しいですね。有料席を購入すれば、ゆっくり会場に向かえます。

例年約13000発の打ち上げでしたが、4年ぶりとなる2023年は過去最大の20000発の打ち上げが予定されています!

【葛飾納涼花火大会】
開催日時:2023年7月25日(火)19:20~20:30
※荒天時は中止。順延日なし。
会場:葛飾区柴又野球場(江戸川河川敷)
アクセス:京成鉄道柴又駅から徒歩約10分、JR金町駅から徒歩約20分、北総鉄道新柴又駅から徒歩約15分
有料観覧席:あり。5月27日(土)10:00~7月25日(火)16:00まで販売。売切れ次第終了。
公式サイト(外部リンク)

隅田川花火大会(7月29日)―大都会のど真ん中で2万発を打ち上げる!

画像提供:写真ac
画像提供:写真ac

その起源を江戸時代の1700年代にまでさかのぼる歴史ある花火大会。こちらも都心部で開催される花火大会ゆえ、尺玉などの大玉は上がりませんが、第一会場・第二会場の2つに分け、都内最大規模約2万発の打ち上げを実現します。東京スカイツリーはじめ、高層ビルの中に花火が上がる、唯一無二の景色が見られます。

都心部らしく超絶アクセス良好なので、約100万人ともいわれる観客が集まります。それに対し有料観覧席などは少ないのが辛いところ。ですが屋形船で川の上から楽しむ、東京スカイツリーから見下ろすなど、特殊な見方が楽しめるのがこの花火大会の面白いところです。
無料でゆっくり観賞できる場所が少なく、少々難易度の高い花火大会でもあります。ぶらりとビルの間から上がる花火を楽しむ感覚で訪れるほうが気楽でいいかも。

打ち上げは、第一会場を(株)丸玉屋小勝煙火店、第二会場を(株)ホソヤエンタープライズという、いずれも都内で長い歴史を誇る煙火店が担当。
ちなみに(株)丸玉屋小勝煙火店は、2023年1月期に高橋一生さん主演で好評を博したTBSの土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』の花火監修を担当した煙火店です。

【隅田川花火大会】
開催日時:2023年7月29日(土)19:00~20:30
※荒天の場合は中止。順延日なし。
会場:〔第一会場〕隅田川桜橋下流~言問橋上流
〔第二会場〕隅田川駒形橋下流~厩橋上流
アクセス:
〔第一会場〕東京メトロ・都営地下鉄・東武鉄道浅草駅から徒歩約10分
〔第二会場〕都営地下鉄蔵前駅から徒歩約5分、東京メトロ・都営地下鉄・東武鉄道浅草駅から徒歩約10分
有料観覧席:あり(ただし2023年は5月16日にて受付終了)
公式サイト(外部リンク)

立川まつり国営昭和記念公園花火大会(7月29日)―地の利を生かした尺五寸玉!

広大な国営公園内で花火観賞できる花火大会。ゆとりある敷地を活かして、尺五寸玉(15号玉:直径約45cmの大玉花火。打ち上げ高・上空で開いたときの直径は約400m)も上がります。都内でこの大きさの花火玉が上がるのは、立川まつりといたばし花火大会の2カ所だけ。尺玉やワイドスターマインも上がります。公園という立地もあいまって、多彩な花火を家族やグループでのんびり楽しみたい方におススメ。

主な観覧場所は公園内の「みんなの原っぱ」で、有料観覧席もこちらに設けられます。昼間は入園料有料、18時以降は入園無料になるものの、18時以降は大変混みます。また、各入園口から「みんなの原っぱ」までは距離があるため、18時以降の入場だと、混雑の中慌てて会場を目指す羽目になる可能性も。
公園内に見どころはたくさんあるので、昼間から入園してゆっくり花火観覧に向かった方が、落ち着いて楽しめますよ。

【立川まつり国営昭和記念公園花火大会】
開催日時:2023年7月29日(土)19:00~20:00
※荒天の場合は中止。順延日なし。
会場:国営昭和記念公園(立川市緑町)
アクセス:JR立川駅から徒歩約15分
有料観覧席:あり。7月1日(土)10:00より発売開始
公式サイト(外部リンク)

いたばし花火大会(8月5日)―都内有数の広い会場で最大級の大玉を打ち上げ!

画像提供:板橋区観光協会フォトギャラリー
画像提供:板橋区観光協会フォトギャラリー

東京23区内では珍しくかなり広い打ち上げ場所を確保できるため、都内最大、23区内では唯一の尺五寸玉(15号玉)が上がる花火大会。尺玉(10号玉:直径約30cmの花火玉。打ち上げ高・上空で開いたときの直径は約320m)も多数上がります。また、約700mというナイアガラも名物で、都内有数のスケールの大きさを誇ります。

対岸の埼玉県戸田市の「戸田橋花火大会」と同日開催をして、荒川の両岸で厚みのある花火大会を実現しています。打上時間も約90分間と、都内の花火大会としては長め。
多彩な花火をたっぷり楽しみたい!という方におすすめです。

例年、有料観覧席を広くとっており、ボックス席やテーブル席など多彩な席が用意されています。人数や目的によって席種を選べるのがいいですね。

【いたばし花火大会】
開催日時:2023年8月5日(土)19:00~20:30
※荒天の場合は中止。順延日なし。
会場:板橋区荒川河川敷
アクセス:JR浮間舟渡駅、都営地下鉄高島平駅・西台駅・蓮根駅から徒歩約20分
有料観覧席:あり。区内先行販売6月3日(土)10:00~、一般販売6月15日(土)10:00~
公式サイト(外部リンク)

江戸川区花火大会(8月5日)―エンタメ性の高い楽しいプログラムの連続!

画像提供:江戸川区花火大会実行委員会
画像提供:江戸川区花火大会実行委員会

音楽つきスターマインを中心に、都内では大きめの8号玉(直径約24cmの花火玉:打ち上げ高・上空で開いたときの直径は約280m)が上がる花火大会。5秒間に1000発を上げるというオープニング、そして高さ50m・全長280mという富士山を象った大型の仕掛け花火が名物です。

東京の東端で開催され、江戸川をはさんで対岸の千葉県市川市の「市川市民納涼花火大会」と同時開催で、約14000発の打ち上げを予定。都内最大級の規模であることはもちろん、全国でもトップクラスの動員数を誇ります。行きやすさもありますが、エンタメ性が高く楽しめるプログラムが盛りだくさん。
エキサイティングに花火を楽しみたい人におススメです。

早くも2023年は8つのテーマで花火を上げることが予定されており、プログラムやそれぞれのテーマが公表されているので、事前にイメージがわかるのが嬉しいですね。

【江戸川区花火大会】
開催日時:2023年8月5日(土)19:15~20:30
※荒天の場合は中止。順延日なし。
会場:江戸川河川敷(都立篠崎公園先)
アクセス:JR小岩駅または京成電鉄江戸川駅から徒歩約25分
※都営地下鉄篠崎駅は行き帰りともに大変混雑するので、上記の駅の利用が推奨されています。
有料観覧席:なし
公式サイト(外部リンク)

事前リサーチと計画をしっかりと!

アクセスが良いのが東京の花火大会の魅力ですが、そのぶん多くの人が集まります。2023年は4年ぶりの開催であること、また過去に比べボリュームアップする花火大会が多いということもあり、例年以上に混雑する可能性があります。

どこから見るか、アクセスはどうか、どこで待ち合わせるか、到着後の行動はどうするか、など、事前にしっかり確認しておきましょう。そうすることで、当日の混乱やトラブルを避けることにつながります。

久しぶりに花火を見る方も多いと思います。ぜひ楽しんでください!

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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