阪急上桂駅から国道9号線に出て、上桂前田町にある「コムギノキラメキ〈小麦〉」を2024年4月30日に訪れました。京都を中心に21店舗を展開する人気ラーメン店「キラメキノトリ」グループの店とあって期待大で入店しました。平日ですがランチタイムでしたので満席でした。

　この日は、以前に本店で食べたこともあったので、定番の塩、醤油、味噌それぞれのキラメキシリーズはスルーして、「極太系まぜそば小麦のチカラ」を注文。のりと煮卵をトッピングしました。麵の上にのった柔らかい中にもしっかりと歯ごたえを残す分厚い豚肉とメンマがめちゃ美味です。

　食べ進めると、100％北海道産の小麦に10寸ダブル複合した自家製極太麺10番を使ったまぜそばのうま味がガンガン来ます。半熟煮卵を割って絡めるとさらに美味い。さすがに定評のある味でした。

　さて、その「キラメキノトリ」グループの運営元である「キラメキノ未来株式会社」が社会問題となっている放置竹林を解決する為に 京都産メンマづくりを行う「京都産メンマプロジェクト」を始めたと発表しました。同社広報によると現在流通しているメンマの99％が中国や台湾からの輸入品だといいます。

　全国的に放置竹林が問題となっていますが、タケノコの名産地である京都府も例外ではありません。管理されなくなった放置竹林は陽を遮り、周辺の樹木を枯らし、また土砂災害を引き起こすこ危険性があると言われています。

　昨年、幼竹（成長して固くなる前の柔らかい竹）を原料として国産メンマが製造できることを知った同社の久保田雅彦代表取締役が、「国産メンマの需要が増えれば放置竹林問題解決に大変効果的であることを感じ、ラーメン店運営会社として現在主流となっている外国産メンマを国産メンマに一早く変えることが放置竹林問題を解決する為に必要不可欠なことだと考えた」のが始まりだそうです。

　その後、このプロジェクトに賛同する多種多様なメンバーでミーティングを重ね、今では京都市、向日市、長岡京市、八幡市、精華町など京都府の多くの竹林を整備されている人たちととネットワークが広がっているのだそう。京都府内で収穫された幼竹は、同社のセントラルキッチン（京都市）に毎日運び込まれ、その幼竹の皮を剥いてメンマのサイズに断裁し、茹でてメンマを製造しています。

　同社が運営するラーメン店「キラメキノトリ」グループのメンマをすべて京都産に切り替えると、 約4000本の放置竹林を解決 することができるといいます。久保田代表は「『ラーメンを通じて社会貢献』は弊社のスローガンです。竹林整備、幼竹の収穫、メンマの製造など 多くの雇用を生み出すこともでき、また幼竹の収穫や製造は地域の活性化やコミュニティー作りになるのでは」と話しています。

　安心安全で美味しい京都産自家製メンマを使ったラーメンが食べられる日は近いようです。ワクワクしますね！

「キラメキノ未来株式会社」（外部リンク）京都市伏見区横大路天王前53　GOKENDO第7フローズンセンター2F　075-748-8302

「コムギノキラメキ〈小麦〉」（外部リンク） 京都市西京区上桂前田町51-1　075-874-4411