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【川越市】川越散策がきっと楽しくなる! 絶妙なタッチのイラストを採用した蔵造りを紹介する本が発売!

編集工房水夢地域ニュースサイト号外NETライター(川越市)

2022年9月30日、川越が関係する素敵な本が発売になりました。本のタイトルは「川越の建物 蔵造り編」(編著/「川越の建物」編集委員会)で、出版社は仙波書房です。こちらは大好評の「川越の建物 近代建築編」に続く第二弾で、前作同様、とにかく建物のイラストがきれい。見ているだけでも楽しいし、いろいろと勉強になって川越散策が楽しくなります。今回はその「川越の建物 蔵造り編」を仙波書房の代表のお話とともに紹介します。

写真よりも見やすいアニメーション制作会社による扉絵イラスト

まずは、本書の特徴を知るために制作の際に特に力を入れた点を教えていただきましょう。

代表「各建物をやさしく紹介しています。資料・専門書ではなく、これまでにはない蔵造りの本を目指しました。大きな特長の一つとして、アニメーション制作会社による扉絵イラストを採用しています。蔵造りは大きな屋根が特徴的で、その下はどうしても大きな影ができ、建物が見えにくい状況になります。それと、元々の黒漆喰の色合いに加え、立地の関係で、影が多く、建物が真っ暗で詳細が分かりにくいケースもあります。その点、アニメーション制作会社によるイラストなら、ベストな状態の光の照射で、建物が明るく、見えやすくなります。それにイラスト特有のタッチ、空気感は、写真にはないメリットと考えています。このイラストは川越を舞台にしたアニメーション作品「月がきれい」制作のfeel.の協力で、前作(「川越の建物 近代建築編」)に続いて今作でも素敵な画を掲載することができたと自負しています」

実際に見てみましょう。こちらは「川越の建物 蔵造り編」に掲載されているマツザキスポーツです(画像提供/仙波書房)
実際に見てみましょう。こちらは「川越の建物 蔵造り編」に掲載されているマツザキスポーツです(画像提供/仙波書房)

そして、こちらが私が撮影した写真です。確かに空気感が違いますし、川越の市街地なのでどうしても人や車が写り込んでしまいます
そして、こちらが私が撮影した写真です。確かに空気感が違いますし、川越の市街地なのでどうしても人や車が写り込んでしまいます

取材と連日の図書館通いでまとめた一冊

そもそも代表が川越の建物の本を出版することになった経緯はというと……。

代表「私は出版社の起業前から趣味の一つとして、時の鐘や川越市内の近代建築をモチーフにした、手のひらサイズの情景模型を制作する活動を行っていました。その情景模型の制作では、様々な角度から建物を観察し、家主から話を伺い、できるだけ、その建物の魅力を小さな情景模型に反映するように意識していました。情景模型はジオラマ作品のコンテストに出展し、そのご縁から箱根にあるドールハウス美術館で半年間展示されたことがあるし、川越市内の模型店で作品を展示していただいこともあります。情景模型は模型好きの方を中心に展示の機会がありましたが、建物の魅力をより多くの人に伝えたいということで、情景模型に加え、本という新たな媒体も手掛けることにしたのです」

川越市内の書店には案内が掲示されているところもあります
川越市内の書店には案内が掲示されているところもあります

なるほど、原点は情景模型なのですね。

代表「その後、出版社・仙波書房を立ち上げ、書籍企画の一つとして、建物への強い興味を原動力に、模型制作で収集した建物の特徴などの情報を元に「川越の建物 近代建築編」の制作を進めました。それで川越には他にも素敵な建物がありますし、なかでも、その代表的な存在である蔵造りについても時間をかけて徹底的に蔵造りを調べてみようと思うようになりました」

制作はスムーズでしたか?

代表「正直なところでは大変でした。私は川越市仙波町に30年住んでいましたが、それでも黒漆喰で塗られた川越の蔵造りはどれも同じように見え、建物にまつわる歴史や概要も簡単なガイドブック程度の知識しかない状況だったのですね。そのため、連日、川越市内の図書館に通い、多くの図書資料を読み、関連の話についても調べました。それで、ある程度知識が蓄積と整理がされると、今度は実際に蔵造りの建物を見て回り、取材を行い、家主から多くの話を伺いました。さらに取材で聴いた内容で不明な点は図書館や博物館で調べることで、情報量を増やしていったという感じです。そして、それをまとめたのが本書というわけです」

建物巡り、町歩きがもっと楽しくなることを祈って…

本書の仕上がりは素晴らしく、それは代表の情熱や苦労が結実したものといえるでしょう。今回はご対応いただき、ありがとうございます。それではまとめとして読者へのメッセージをお願いします。

代表「川越市内の蔵造り18箇所を紹介する「川越の建物 蔵造り編」は全国の書店、オンライン書店で好評発売中です。読んでいただいた方が、川越あるいは建物への興味が増し、建物巡り、町歩きがもっと楽しくなるのなら、これほどうれしいことはありません」

素敵な本ですので、ぜひご一読を
素敵な本ですので、ぜひご一読を

なお、本書の発売を記念して、代表は次のイベントに参加予定とのことです。

・「川越メル学園 文化祭2022」/「川越の建物 蔵造り編」発行記念対談 (YouTubeにて生放送・配信予定)、2022年11月5日(土)開催予定、詳細は「川越メル珈琲」の公式Instagramにて

・「川越メル学園 第6回遠足」/「川越の蔵造り 探索編」ツアーガイド役、2022年11月13日(日)開催予定

【書籍情報】

  • 書籍名/川越の建物 蔵造り編
  • 編著/「川越の建物」編集委員会
  • 協力/アニメーション制作会社 feel.
  • 画/ Children's Playground Entertainment株式会社
  • 発行/2022年9月30日
  • 体裁/A5判、158頁、4色刷
  • 価格/2,200(本体¥2,000+税¥200)
地域ニュースサイト号外NETライター(川越市)

川越市在住のエディトリアルライターです。フリーランスとして活動中。川越の情報をお届けします。

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