藤沢市湘南台にある「総合市民図書館」は藤沢市の基幹となる中央図書館です。

藤沢市の北側にある小田急線、横浜市営地下鉄ブルーライン、相鉄いずみ野線の3線が乗り入れている湘南台駅東口から国道467号線方面に向かって、徒歩10分ほどの所にあります。

建物は地上2階、地下1階建て、スタイリッシュな印象を受けます。それもそのはず、1988年に日本図書館協会建築賞を受賞しています。

休館日に訪問させて頂いたため、とても静かで広い空間が広がっていました。

特に地下1階の「子ども図書館」はワンフロアすべてお子さんが楽しめるコーナーで、かわいい装飾がたくさんあり、カラフルです。

休館日のこの日、じゅうたんコーナーでは展示ボランティアさんが作った季節に合わせた展示の準備をしていて、新たな展示物の作成中でした。新たに完成した作品が展示されるのは7月の上旬とのことなので楽しみです。

子ども図書館があるのは地下1階ですが、外に「緑陰コーナー」という広場があり、大きな窓で採光しているので、明るく広々とした空間となっています。天気のいい日は外でくつろげるのもいいですね。

1階は貸出フロアで、見た目にも蔵書が多いとわかりますが、書庫にもある本を含めたら蔵書数は約56万冊（2023年現在）、一般書を中心に、CDや視聴覚資料、地域資料、マイクロフィルム、児童書などかなり充実しています。

壁際の本棚は天井まで設置されていて、上部の本は職員さんにお声がけすれば、ハシゴを使って取ってくれるそうです。

くつろぎコーナーでは飲食も可能なので、ゆっくりできます。

図書館内の閲覧席も各コーナーにあります。事前に座席券を配布する場所などもありますが、数多く設置されているのでゆっくりと読書が楽しめそうです。ヤングアダルトコーナーの座席はカラフルでかわいいですね。

専門的に調べものをしたいと思う時には「調査研究室」です。誰でも入れるそうですが、入り口は貴重な資料を保護するため、ゲートが設置されています。

手荷物がある場合は入り口脇にあるロッカーに入れてから入室するそうです。入り口には司書さんがいらっしゃるので、わからない事があれば相談もできます。

藤沢市を中心として昔の地図のような地域の資料、専門的な資料が数多く取りそろえられていました。

ここまでは図書館の中のご紹介をしましたが、藤沢市総合市民図書館がちょっと面白いのは、最近は本を探しに来る方だけでなく、アニメの聖地巡礼で国内外問わず、多くの方がいらっしゃるそうです。

一般的な図書館の利用とは少し違いますが、ある意味調べ物かも知れませんね。

2018年にテレビ放送されたアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の冒頭で、主人公が先輩と出会う場面の舞台のモデルが、総合市民図書館だそうです。

これからの時期、お子さんは夏休みの宿題、大人は読書でたまにはゆっくりとした時間、趣味で聖地巡礼などを楽しむのもよいのではないでしょうか？

※今回、藤沢市総合市民図書館の職員や司書さんのご協力を頂き、休館日に図書館内を案内をして頂いて、さまざまな魅力の一部をご紹介させて頂きました。また、令和5年度藤沢市図書館概要などの資料もご提供頂きました。