多くの人が衝動買いする「3本100円“社長バナナ”」来店客が増え続ける「駅横八百屋」が面白い!藤沢市
いつも「ヤフーニュースエキスパート(藤沢市地域情報)」の記事を読んでくださりありがとうございます。昨年より「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。日曜の夜にゆっくり読みたい、藤沢市のグルメ・おでかけ・イベント情報などが満載。ぜひご登録くださいね♪
<友だち追加の方法>
■下記URLをクリックして友だち登録してください。
LINEアカウントメディア(外部リンク)
※本リンクはYahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。
2022年6月、JR辻堂駅南口のタクシー乗り場前に彗星のごとく現れた“オシャレ八百屋”こと『8sai 辻堂店(ハッサイ)』。もとはキオスク『NewDays(ニューデイズ)』があった場所なだけに、「なぜここに八百屋を?」と思われた地域の方も多いのではないでしょうか。いろいろと気になるこのお店。取材をすると「この店にしかない魅力」が見えてきました。
まずはお店の周りをチェック。入口のドアには「家計にやさしい!!お得価格で営業中」と書かれていますが…ホントかな?
ふむふむ。少々高級感が漂う“オシャレ八百屋”ですがお値段は良心的。
こちらが外観。『8sai』という店名は社内公募で決まったそう。ロゴは社長の発案だとか。
店内はベビーカーでも動きやすい広さ。八百屋ですが「イートイン」席や「トイレ」も併設しています(これ嬉しいですよね)。
積まれた葉物野菜は、思わず手を伸ばしたくなる色と鮮度です。
今回は開店する10時にお邪魔したのですが、開けば常にお客さんがいる状態(時間とともに増えるお客さん...)で写真を撮るタイミングをつかむのに苦戦(汗)。それでも“ピークは今じゃない”というから驚きでした。
そんな『8sai 辻堂店』をオープンさせたのは、お米販売などをメイン事業とする「株式会社ライスネットワーク」社長の松向さん。「コロナ禍真っただ中に『新鮮な野菜を販売する地域に根ざした八百屋をひらいてはどうだろう?』と思い立ち『8sai 辻堂店』をオープンしました。開業してからの1年半『明日は何の野菜が売れるのか?』を見極めるため、天気予報とにらめっこの毎日です。寒い日は鍋野菜が売れるし、暖かい日は生野菜が出ますからね。あわせて野菜の美味しさを保つ陳列方法なども日々改善することで、廃棄ロスの削減につなげています」「“オシャレ”とは言われますが、けして高価なブランド野菜ばかりを扱っているお店ではありませんので、ぜひ気軽に立ち寄ってください。スーパーには並ばない珍しい野菜も扱っていますよ!」と言います。
それでは、松向さんが「面白いのがあるんだよ、ぜひ見て!」と意気込むおすすめ商品をみていきましょう。まずは店内中央で強烈なインパクトを放つ、ヤシの木のような「謎の木」から(写真は取材時のものです。旬により品ぞろえや価格は異なります)。
もしやあれは…
まさかの「芽キャベツ」。それも鈴なりに実ってます(このようすを写真に撮るお客さんもいました。笑)。
「これ凄いでしょう?近々保育園の子どもたちに収穫体験してもらおうかな?なんて思っていて(笑)」と話す松向さん(普通にもぎとって食べられるそう)。地域の八百屋さんだからできる面白い企画ですよね。収穫時には呼んで欲しいな。笑
続いて「葉にんにく」。四国以外ではあまり流通しない珍しい野菜で、ニラのように炒め物や汁物にぴったり。ニンニクよりも味がマイルドなので、味噌で味をつけた「ぬた」にしても美味しいですよ。
そして、スタッフさんが「今日も“社長バナナ”ありま~す!おススメですよ~!“社長バナナ”いかがですか~!」と、やたらと“社長”“社長”と声を張る「バナナ」。まぁまぁよくある「バナナ」でしょう?と思ったら、来店客が次々と手に取るではないですか…。「社長バナナ」という新種のブランド品?はたまた1本1,000円の社長価格のバナナ??一体これ何なのでしょう。
ポップには…
そのまま「社長バナナ」と書いてありました。しかしお値段は3本100円!庶民バナナです(あ…ごめんなさい“社長バナナ”でした。笑)。
実はこちらの「社長バナナ」はお店のスタッフが名付け親。「バナナにこだわる社長が仕入れた“ハズレのない”美味しいバナナ」だから「社長バナナ」となったのだとか。松向さんは「ゴツゴツした大きな苺も『社長のゲンコツ苺』とか名付けてみたりね!(笑)面白い名前をつけるのよ、うちのスタッフ」と笑います。でもこれが売れる売れる...。和気あいあいとした明るい職場から生まれた、野菜愛あふれるネーミングだからでしょうね。思わず手に取ってしまう“八百屋の社長お墨付き商品”です。
「八百屋」というと「野菜だけを販売しているお店」を想像しますが、旬の野菜や果物のほか、店内には選りすぐりのお米、調味料や地域の名産品(干物や練り物ほか)、ドリンク類やお菓子などもならびます(品ぞろえは小さなスーパー並みです)。
毎月月末近くの水曜・木曜・金曜には特売もおこなっているとのこと。駅の出口に直結しているため、帰宅ラッシュと学生さんの来店が重なる「夕方ごろが一番混み合う」そうです。まだ立ち寄ったことのない方は、ぜひのぞいてみてください。素通りできないお店になると思いますよ。