日本から直行便の飛行機で約15時間。ヨーロッパの「ドイツ」といえば、どんなものが思い浮かぶだろう？
それはたとえば、格好いい高級車「メルセデス・ベンツ」に、切り株みたいな焼き菓子「バウムクーヘン」。それに「ビール」や「ソーセージ」も。

そしてまた、ドイツの家庭料理も国を象徴する大切なもの。

宮城県東松島市の大塩地区にある地域密着の肉屋さん（食肉製造・卸売）「オイタミート」では、ドイツで親しまれている肉料理「ルーラーデン」を販売している。

「ルーラーデン」は日本の肉巻きとも似ている料理で、薄切りの豚や牛肉などの肉で具を巻いて、焼いたりソースで煮込んだ料理。具はさまざまで野菜や魚にハーブ、さらに肉を入れてつくる時も。
日本国内でも自分でルーラーデンづくりに挑戦している人たちも多くて、じわじわと人気が出てきているドイツ料理だ。

オイタミートのルーラーデンは、生のベーコンでソーセージの生地をクルリと巻いたタイプ。

とても素敵なのが、四角い形をしているという部分。一般的なルーラーデンはくるくると巻いていくために、形は円柱（断面は丸い形）のような姿。だけど、オイタミートのは美しい四角形。オリジナルのルーラーデンだ。

ソーセージ生地には、緑色のピスタチオ（豆）と白いチーズ、赤色のパプリカ（野菜）が一緒に練り込まれているので、パッと華やか。真っ白でおおきな皿の中心にルーラーデンを置いてみれば、なんだかちょっとレストランの雰囲気。

フライパンで両面をサッと焼いてみれば、チーズのいい香りと外側のベーコンからは『ジュワジュワ』と美味しい音。

ナイフとフォークなんて準備して、サッと切ってみると断面からチーズやパプリカが顔を出す。

焼いてる最中からいい香りを出していたけれど、実際にほおばって『うんうん』と頷いて、その香り高さを独り占めする。

う〜ん、美味しい！

1枚のサイズは、だいたい大人の女性の手のひらに収まるくらい。すごく大きいわけではないけれど、食べ進めるとの食べ応えを結構感じて、食べ終わった時にはお腹も満足。ここに、もしパンとスープにサラダがついたら、立派なランチプレートだ。

巻いているけれど丸じゃない、オイタミートの四角いドイツな食べもの「ルーラーデン」で、ドイツな気分を味わってみる。

なかなか、いいものだぞ。