小平市の歴史と伝統を守り続ける「鈴木ばやし」が、2024年9月1日(日)から10月30日(水)まで1ヶ月間の期間にわたり、クラウドファンディングを通じて活動の支援を呼びかけているそうです。鈴木ばやしは、約170年前に小平市鈴木町地区で誕生した小平市の無形民俗文化財として知られています、昨今その維持と継承に迫る困難な状況が深刻化しているそうです。古くからあるものを継続するのは大変なことですよね。

鈴木ばやしの歴史

鈴木ばやしは江戸時代末期の弘化4年（1847年）に、鈴木新田の有力者であり、地域の青年教育に力を尽くした深谷定右衛門によって普及されたそうです。当時、若者たちの間では賭博や深酒などの不健全な風潮が広がり、これを憂いた深谷定右衛門は、彼らに健全な娯楽を提供するために江戸祭囃子を導入したのが鈴木ばやしの起源となっているそうです。娯楽としてお囃子がある時代は何だか平和ですよね。

鈴木ばやしの特徴は、笛1人、締め太鼓2人、大太鼓1人、かね1人の合計5人で演奏される「五人囃子」の形式のようです。わずか5人で繰り広げられるお囃子、とても素敵ですよね。この形は、江戸祭囃子の伝統を受け継いだものであり、江戸時代中期から現在まで変わることなく守られてきました。まさに小平市の歴史と文化が息づく、貴重な無形民俗文化財ですよね。

しかし、貴重な伝統文化の維持には、多くの課題が伴う。特に、担い手の高齢化や後継者不足は避けられない問題となっており、鈴木ばやしの運営は現在、限られたメンバーによって辛うじて支えられている状況のようです。また、祭りばやしを行うためには、高価な道具や衣装、提灯などの修繕費が必要であり、さらに昨今の物価高騰が追い打ちをかけ、運営が困難な状況に直面しているとのことです。伝統文化を継承していくにはたくさんの困難があるということがわかりますよね。周りにある伝統文化も大切にしていきたいとですよね。

地域の誇りである鈴木ばやしを次世代に引き継ぐためには、地域住民や日本中の伝統文化を愛する人々からの支援が欠かせないとのことです。これまでに何度も地域のお祭りを盛り上げ、多くの人々に感動と楽しさを届けてきた鈴木ばやしを、今度は私たちが支えていきたいですよね。また近日ですと鈴木ばやしの演奏を見ることができるイベントは9/14の熊野宮の神幸祭となっているそうですよ。

小平市のお祭りには欠かすことのできない鈴木ばやしですが、その響きがこれからも地域に、そして次世代に伝えられていくために、鈴木ばやしを応援したいですね。

鈴木ばやしの演奏を見ることのできる熊野宮はこちら→〒187-0042 東京都小平市仲町３６１