明日の8月11日は山の日。「今日から連休」という人も多いだろう。

「特に外出の予定はないけれど、近場でさくっと出かけたい」という人には、日帰り温泉旅行がおすすめ。

そこで今回は、東京から約2時間以内で到着できる日帰り温泉を５カ所紹介したい。

正徳寺温泉・初花（山梨市）

日本橋から高速道路を使って1時間45分、果樹園の中にポツン日帰り温泉施設「初花」がある。内湯には33.9度の源泉がそのままかけ流し。夏場でも一度つかると出られなくなる気持ちよさだ。広々とした庭園露天風呂もリラックスできる。もともと鰻養殖用の井戸を掘っていたところ温泉が湧き出した経緯があり、併設された食事処では、本格的なうなぎ料理を楽しめる。夏バテ予防にいただきたい。

山口温泉（山梨県）

日本橋から高速道路を使って1時間50分。住宅街にひっそりと佇む小さな日帰り温泉。夏場でも気持ちいい「ぬる湯」が自慢で、36.2度の湯がかけ流し。体温とほぼ一緒なので、湯と体の境目があいまいになる感覚を楽しめる。貯湯槽を設けずに、直接源泉を浴槽に注いでいる。つかっていると全身に気泡がつくのは、新鮮な源泉である証拠だ。

南足柄温泉（神奈川県）

「モダン湯治おんりーゆー」は、神奈川県の南足柄市にある日帰り入浴もできる温泉施設。地理的には箱根や熱海などの人気温泉地に向かう手前にあるので注目されにくいが、逆に連休中のように混み合う期間は穴場といえる。日本橋から高速道路を使って1時間20分の距離。いちばんの魅力は、雑木林に囲まれた野趣あふれる露天風呂。やさしい肌触りの湯と合わせて、ちょっとした秘湯感を味わえる。

まえばし駅前天然温泉・ゆ～ゆ（群馬県）

前橋駅から徒歩2分の駅前温泉。東京からでもプチ旅行気分でふらっと出かけるには絶好の立地にある。電車移動できるのもうれしい。湧出量は毎分455リットルと豊富なので、駅前という立地にもかかわらず、源泉かけ流しを実現している。緑色をおびた湯は、よく温まる塩化物泉。

濃溝温泉・千寿の湯（千葉県）

千葉県は温泉にあまり恵まれておらず、源泉かけ流しの施設は少ない中にあって、君津市にある濃溝温泉は貴重な存在。男女別に小さな内湯がひとつだけだが、わずかに黄色をおびた透明湯がゆるゆるとかけ流されている。まるで「ジブリの世界」のようと有名になった「濃溝の滝」はすぐ近く。日本橋から高速道路を使って約1時間30分。