おつり投資のサービスをやっている「トラノコ」が東京都内のセブンイレブンで資産運用のスターターキットをPOSA形式で販売します。

2000円で1年分（12か月分）の利用料金が無料になるというキットです。これだとよくわかりにくいと思いますが、トラノコは利用をするのに月額300円の利用料金がかかります。通常の口座開設だと3か月無料ですので普通に購入するよりも700円お得になる計算です。

1. 売場にて「トラノコ 資産運用スターターキット」のQRコードをスマホで読み取り、表示されたバーコードをレジで提示して2,000円支払うと、特設サイトへのリンクとPINコードが表示されます。
2. 特設サイトで、PINコードを入力して新規登録手続きを行います。
3. 設定完了からの12ヶ月間、月額利用料（300円）の引き落としがされずにトラノコをご利用いただけます。

また、トラノコではnanacoポイントを5ポイント以上利用して投資をすると3000円分のnanacoポイントがもらえるというキャンペーンもやっています。また、nanacoとトラノコを連携すると月々の積立額に関わらず毎月20Pが貰えるサービスもあります。

1年間きっかり利用すると考えると支出2000円に対して、受け取ることができるポイントは3240nanacoポイントということで黒字になりますね。

※トラノコに預けている資金は投資信託で運用されるため別途運用によるリスクがあります。

おつり投資の仕組みとトラノコとのサービス

「トラノコの評判とメリット、デメリット。ポイントやANAマイルでポイント投資」の記事で詳しくトラノコのサービスを評価しているのでこちらもご覧ください。

かいつまんで解説します。

• 口座開設
• 家計簿アプリと連携（マネーフォワードMEなど）
• 投資信託を選択
• 引落銀行口座を設定
• 運用スタート

実際には連携した家計簿アプリにおいて支払額に対して発生する分を「おつり」とカウントして引落額を決めます。実際に買い物の都度支払いは行われません。

たとえば設定額を100円にしている場合、100円以下の端数が「おつり」となります。

• 350円 （50円）
• 370円 （30円）
• 580円 （20円）
• 920円 （80円）

上記のようにお買い物をした場合、（）が、トラノコにおける「おつり」となります。そして、1か月分の（）内のおつりの合計額が、投資額として指定口座から引き落とされるというイメージです。

今回のセブンイレブンとの共同企画だと少なくとも口座開設から1年間はポイント還元によって黒字化できるわけですから、取り組みしてみようと思っていた方には良いかもしれませんね。

中長期的な利用を考えるときは月額300円の手数料が重し

仕組みとしては面白いのですが、このトラノコのサービスはやはり「月額300円」のコスト面が高いなぁという印象があります。

運用金額が100万円なら手数料率は0.36％ですが、おつり投資という仕組みを考えると運用初期の運用額は数万円程度～になるでしょう。仮に5万円の運用額なら手数料率は7.2％となりかなり高額になります。

長期的に利用するなら、おつり投資だけでなく追加投資をしてガンガン運用額を追加していけるイメージを持っておく必要があります。

同じようなおつり投資のサービスとしてはTHEO＋ドコモがドコモのクレジットカードのｄカードを利用したおつり投資サービスを提供しています。こちらは月額の料金が発生しないため、小額からのスタートを考えている人にはトラノコよりこちらの方が向いています。

• トラノコ：年率0.33％＋年3600円
• THEO＋ドコモ：年率1％

おおよそ、運用額50万円以下くらいならTHEO＋ドコモの方がコスト面で有利になります。これから投資を始めるというのであればTHEO+ドコモの方がわかりやすいと思います。

参考：THEO+docomoの評判とメリット、デメリット
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