台風13号発生!3連休は暴風域を伴って沖縄に接近か…太平洋側も遠隔で影響受けるおそれ:気象予報士解説
10日21時、日本のはるか南の海上で台風13号が発生しました(記事中盤に進路図)。
今後は発達しながら北西に進み、暴風域を伴った状態で三連休にかけて南西諸島に接近する見通しで、本州付近の太平洋側でも影響を受けるおそれがあります。
一方、沖縄付近を通過した熱帯低気圧は111日のうちに遠ざかる見通しで、西~東日本の雷雨エリアは縮小するものの、11日も局地的な雷雨に注意が必要です。
(※追記:沖縄付近の熱帯低気圧は当初、台風に発達する予想だったため上図では「台」と示されていますが、その後台風にはならずに遠ざかる予想に変わりました。)
本州付近は大気の状態が不安定/北日本は前線通過
11日は、沖縄と北海道では次第に天気が回復しますが、本州付近は大気の状態が不安定になりやすく、特に午後は山沿いで突然の雨や雷に注意が必要です。
また東北北部は前線帯の雲がかかりやすいでしょう。
気温は引き続き平年を上回り、東北でも35度以上の猛暑日になるところがあるほか、西日本では36~37度が予想されているところもあります。
台風13号は3連休には暴風域を伴う見通し
台風13号はこのさき発達しながら北西へ進む予想です。
直近に沖縄付近を通過した熱帯低気圧とほぼ同じルートを通る可能性もありますが、予報円の中心を進むとやや北側のルートになるため、雨の量が多くなる地点が変わる可能性があり、最新の予報の確認が必要です。
また、直近の熱帯低気圧や、さらには8月に大きな被害をもたらした台風10号と同様に、暖かく湿った空気が九州~関東に流れ込むおそれもあり、離れた場所でも今後予報が変わるところが出てきそうです。
晴れマークにも雨が隠れる週間予報
このさき本州付近は気圧の谷に入るため、晴れマークの日でも雲が広がりやすく、場所によっては雨が降りそうです。
さらには3連休中は台風13号の北上に伴い、暖湿気が流入して本州付近でも雷雨につながるおそれがあります。
気温は9月中旬とは思えないような数字が並んでいて、東海~西日本を中心に連休明けにかけて猛暑が続きそうです。
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