1歳半健診をクリアできるか不安。発達相談ってどの段階でするもの?
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。
今回は先日保護者の方からいただいた「1歳半健診をクリアできるか不安です。発達相談ってどの段階でするものでしょうか?」というご質問をもとに、子どもの発達相談についてのお話をしていきたいと思います。
▼定期健診はクリアすることが目標ではない
お子さんの定期健診の月齢はお住まいの地域によって少し差がありますが、1歳半に健診が行われる自治体は多いですよね。
わたしが住んでいる地域でも、4ヶ月、10ヶ月、1歳半と定期の健診が行われています。
乳幼児の定期健診はもともと地域の保健所で行われていましたが、現在はコロナウイルス流行の影響で小児科で個別に対応される自治体も増えているかと思います。
1歳半の健診では、子どもの歩行などの運動機能や、視聴覚など身体の成長と精神発達の度合いをチェックします。そして先天性の疾患やその他発育上の問題などがないか確認します。
成長発達を確認するために、自治体によって様々な道具やおもちゃなどを用いてチェックします。例えば、子どもに絵を見せて言われたものを指さしするかの確認や、つみきを積む動作の確認などがありますね。
各地域で「1歳半健診ではこんなことをするらしいよ」「うちはこんな感じだったよ」と事前情報が飛び交うこともあるので、「子どもがクリアできるように練習しとかないと!」と思う保護者の方もいらっしゃるようです。
しかし大前提として、乳幼児の定期健診は問題なくクリアすることが目標ではありません。
むしろあまり意気込まず自然な姿で健診に望んだほうが、日頃の子どもの様子を客観的に見てもらうことができます。そのためもし成長発達に不安がある場合も、ありのままの姿を見せるとより相談もしやすくなります。
チェック項目や動作の確認なども、合格するべきテストではありませんので、「クリアできるかどうか」という視点で準備していく必要はありません。
わたしは乳幼児の定期健診の意義は、ママやパパの育児不安を解消したり、お子さんの成長発達の心配事を相談できたりするところにあると思っています。
そのため、日頃から感じている不安や心配事がある場合は、それを隠さず相談してほしいです。
わたしの住んでいる地域ですと、1歳半健診で心配事を伝えたことをキッカケに、その後保健師さんのフォローが入ったり療育をサポートしてくれる教室に繋いでもらえたりします。
▼子どもの成長発達はゆっくりめでいい
わたしは日頃から育児をするうえで「子どもの成長発達は、育児書に書いてあるよりも少しゆっくりめでいい」という言葉を心に留めています。
これはこちらの記事でもご紹介したことがある、児童精神科医の佐々木正美先生がおっしゃっている言葉です。
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私の育児の指針となった本と育児書を読むときに大切にしている心得
子どものことを思うからこそ、子どもの成長や発達が気になるのが親心です。しかし育児を楽しむうえでも、他の子と比べて早いければいいということではなく、わが子のペースが守られることがとても大切だと思っています。
それは特性があっても基本的には変わらない考え方だと思います。
ただ、もしも保護者の方が子育てで困り感を抱えていたり、特性による行動なのか気になるという場合は、ひとりで悩まずに行政の子育て相談の窓口や専門の機関に相談してほしいと思います。
▼発達相談をする目安とは
子どもの成長発達に関して不安なことがある時、まず相談できるのがこの乳幼児健診の機会です。その時の子どもの様子によって「◯歳まで少し様子を見てみましょう」と次の目安を提案されることもあると思います。
しかしそれでも不安な場合は、複数の専門家に相談してみるのもひとつの方法です。
発達相談については、基本的には保護者の方が気になった時にいつでも相談していいと思っています。どこに相談したらいいか分からない時は、まずは行政の窓口(母子手帳をもらうところ)に聞いてみるのがいいと思います。
また保育園や幼稚園に通い始めると、そこの先生方から「こんな傾向があります」と特性について伝えられて、そこではじめて発達相談のことを意識させられるというケースもあります。
その場合、保護者としてはあまり気になっていなかったけれど、集団生活という環境になって子どもの特性に気づくということになります。
保護者の方が特に発達相談の必要性を感じていなかった場合、保育園での様子から発達相談を勧められたとしても初めは戸惑いの気持ちがあるかもしれません。
ただ親としては気にならなくても、もしも子どもが集団生活で困っていそうなことがある場合などは、発達相談をしたほうが親子ともにラクになるケースもあります。
保育園や幼稚園での様子などをしっかり共有してもらったうえで、必要に応じて専門の機関に相談してみるのもいいですね。
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!