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今年小学校を卒業する親子に知ってほしい、6年間愛用した大切なランドセルの活用法

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもをいつもキレイじゃないけど何かあればすぐ片づく家で育てています。これまで3人の子どもが小学校を卒業し、ランドセルをどうするかという問題に向き合ってきました。

ランドセルは捨てるか?とっておくか?だけではない

最近では、小学校卒業後にランドセルを素敵にリメイクする人も多いです。

それ以外としては思い出としてしばらく保管する人が多いと思いますが、気が付いたら何年もたってしまい、思い出というより押し入れの奥に押し込まれただの不用品だったなんてこともあるかもしれません。

そこで私は子どもたちに、大事な思い出として保管する方法もあるけど、ランドセルを必要としてくれる人に譲る方法があることを教えています。

ランドセルを必要としているアフガニスタンの人たち

2004年株式会社クラレが、使われなくなったランドセルを紛争と混乱が続くアフガニスタンの子どもたちに届け、学ぶ喜びを知るきっかけにしてもらいたいという思いでランドセルを送る「ランドセルは海を越えて」プロジェクトをはじめました。

アフガニスタンの子どもたちの様子はこちらの本に詳しく書かれています。

※Yahoo!ショッピング より 「ランドセルは海を越えて」

私もこれまで子どもたちにアフガニスタンの若い女性は、7割近くが読み書きが出来ず、早ければ12,13歳で結婚させられることもあること。

妊娠や出産が原因で亡くなる女性の数は、日本の80倍であり、女性が知識を持つことは、自分と家族の健康を守ることになること。

アフガニスタンで地域の子がランドセル持ってると、親に我が子にもランドセルを持たせたいという思いが芽生え、学校に行くためのきっかけづくりに役立っている。このようなことを伝えてきました。

日本に住んでいると想像ができない話ですが、遠い国ではランドセルが子どもたちそして親そして国の生きる希望となっているようです。

しかし、私が当時小6の長女にランドセルを寄付する方法があることを伝えた時、「そんなのイヤ! なんで人にあげないといけんの?」と強く反発しました。

もちろん想像していた反応でしたし、強制するわけではなくいつか自分が納得したときに、「捨てる」ではなく「活かす」方法を選んでほしいと思っていたので気にはしていませんでしたが、

小学校卒業直前に「やっぱりランドセルは、もう卒業したら外国の子に譲っていいよ」と言い出し、寄付することになりランドセルを買ってくれたおばあちゃんにも伝えました。

ランドセルをアフガニスタンへ送る準備をする長女(当時小6)
ランドセルをアフガニスタンへ送る準備をする長女(当時小6)

6年間の思い出の詰まったランドセルだからこそ

たまに個人宅の片づけレッスンに伺うと、もう何年も使われていないランドセルが出てくることがあります。ぺちゃんこになりホコリまみれになっていることもあり寂しい気持ちになることがあります。

小学校6年間と言うのは、成長が大変著しいです。あんなに大きく感じたランドセルがちょうどいいサイズになり、卒業する頃には小さく感じる、そんなかわいい我が子の思い出が詰まったランドセルは手放したくないですよね。

しかし、大切なモノだからこそ放置せずにどうするかを子どもと考えるのは大事なことです。

そのためにまだ使う事のできるランドセルを遠い国の子のために寄付するという選択肢があることを子どもに早めて伝えておくとよいでしょう。

卒業後すぐに寄付する必要はありません。今は寄付する方法があるというのを知っておくだけでもよいと思います。(寄付するかは本人の意思を最優先)

ランドセルを思い出との付き合い方を考えるきっかけに

子どもたちはこれからの人生、たくさんの思い出のモノと上手に付き合っていかなくてはいけません。

保管すること=思い出と上手に付き合うことではありません。

思い出はどうすればいいのか、自分はどうしたいのか

自分で考え、答えを一つずつ出していく経験が大切です。

長女に続き寄付することにした長男(当時小6)
長女に続き寄付することにした長男(当時小6)

子どもたちが生まれてから6年間も使い続けたモノはそんなにないと思います。

大切なランドセルは、子ども自身が思い出をどうするか考えたり答えを出すよいきっかけになるのではないでしょうか。

※ただいま「ランドセルは海を越えて」は今年度の受付中です。詳しくは公式のHPをご覧になってください。
「ランドセルは海を越えて」公式HP

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★藤原友子★
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小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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