家庭用石臼の使い方
今回は田中三次郎商店さまから家庭用の石臼をお借りすることができたので、玄小麦を製粉するところからパン作りをしていこうと思います。
石臼と言っても家庭用の100Vのコンセントに繋いで自動で動くタイプのものです。
本体は木製で内側の小麦をすりつぶす部分が石になっています。
操作もシンプルで調整が必要なのは「粉の粗さ」「粗さの固定」「電源」のたった3カ所。
機械音痴な方でも迷うことなく扱えると思います。
玄小麦を挽いてみる
実際に挽いてみるとこんな感じです。
フワッフワでパウダリーな小麦粉ができました。
市販品よりもかなり小麦らしい穀物香が感じられます。
この段階では胚芽とふすまを取り除いていないのでまだ全粒粉の状態ですが、香りがいいのでこの状態で使いたいと思います。
パンを作ってみる
引き立ての小麦をダイレクトに感じられるように、配合は塩と水とイーストのみで作りました。
粉の吸水も良くてふんわりと柔らかい手触りのある生地です。
発酵の進み具合もバッチリで問題なしです。
使い勝手は市販の小麦粉と遜色ないです。
仕上がりのパンはこんな感じです。
食べてみる
挽きたての小麦はどんな違いがあるのでしょうか。
実際に試食してみて感じたことは3点
1、小麦の香りが芳醇
2、生地そのものがしっとりしている
3、コクや酸味がある
経験則でなんとなく小麦の鮮度とパンの美味しさが変わることはわかっていましたが、挽いてからすぐにパンを作ってみて、その差を実感しました。
小麦の鮮度はパンの口当たりと香りに大きく影響します。
パンを好きになればなるほど五感を使ってパンを味わうようになりますが、挽きたての小麦で作るパンはじっくり集中して味わうのに値します。
気になる方は、田中三次郎商店さまのHPにて家庭用石臼の販売レンタルをしているので試してみてください。