大阪府、交通事故防止のために「ポケモンGO」のスポット削除要請:「歩きスマホ」は危険がいっぱい
大阪でどのくらい「ポケモンGO」が流行しているのか不明だが、大阪府が交通事故防止のために、交通量が多い府内の23路線の一部区間や186交差点で「ポケモンGO」ができないようにポケストップを解除するように要請したそうだ。下記のように産経ニュースが報じているので引用しておきたい。
激増した大阪の交通事故、全国2位の交通事故死者数
たしかに「ポケモンGO」は屋外でやるゲームなので、スマホに夢中になっていて「歩きスマホ」での事故やトラブルが日本だけでなく世界中でも多発している。実際に交通事故なども発生している。また交通事故に巻き込まれる危険性もある。
大阪では2015年の都道府県別の交通事故死者数では、2014年よりも53人も多い196人だった。これは愛知県に次いで全国2位の交通事故死者数だ。そして2016年8月末でも大阪府では、既に98人の交通事故死者数がいる。大阪府によると、高齢者の死者数と高齢運転者事故による死者が増加しており、全体の約40%の78人が高齢者だそうだが、若者(16歳~24歳)の死亡も24人、前年比で18人増えたと報じられている。違反別では信号無視での死亡が前年比24人増の48人で、飲酒運転による死亡が3人増の9人だそうだ。
高齢者の交通事故や信号無視だけでなく、飲酒運転による交通事故死が昨年9人だった大阪では2016年7月末に、AKB48チーム8の大阪府代表の永野芹佳が、大阪府南警察署と大阪地区トヨタ販売店主催で行われた〈STOP!飲酒運転 夏の交通事故防止運動イベント〉に参加し、まだ未成年の永野芹佳が「私はまだお酒は飲めませんが、飲酒運転は絶対に許しません。大阪の街から飲酒運転をなくしましょう」と飲酒運転撲滅を訴えていた。また大阪地区トヨタ販売店が協賛している「STOP!飲酒運転 2万人アクション 飲酒運転撲滅キャンペーン」が掲げる「飲酒運転、しない、させない、許さない」にも署名し、イベント来場者にも署名運動への参加を呼びかけていた。
「歩きスマホ」は命がけでするものではない
交通量の多い交差点や道路で「ポケモンGO」が出来ないようになることで「ながらスマホ」は減少するのだろうか。運転手が運転中に「ポケモンGO」をやるのはそもそも犯罪なので、もってのほかだが、「歩きスマホ」をしている歩行者に対しては、少しは効果があるかもしれないが「ポケモンGO」をやらなくなるだけで、LINEやFacebook、他のゲームや動画、ニュースチェックなどに夢中になりながら、歩くだけだろう。
道路で「歩きスマホ」をしている人は車の運転手から見ると非常に危険で不安だ。「ポケモンGO」だけでなく「歩きスマホ」をしている人は自己中心的な思考に陥っているので『自分は絶対に大丈夫、スマホを見ているけど、ちゃんと周囲も見えている』と思い込んでいる。だが運転手の方から見ると「本当に車の存在に気付いているのだろうか、突然飛び出し来たりしないだろうか」と不安である。そして「歩きスマホ」では神経がスマホに集中しているので、危険を察しても咄嗟の判断と俊敏な行動ができない。つまり、突然目の前に車が現れてもパニックになってしまって、すぐに避けられずに事故に遭ってしまう。「歩きスマホ」は命をかけてまでやるものではない。