熊本市内の色々な情報をお届け！あゆ姫です。熊本市内から玉名方面へ行く際、よく通る国道501号線。

数えきれないほど通ったことがある道ですが、ずっと気になっていたスポットがあるので立ち寄ってみました。

ジョイフル河内店のすぐ近くで、熊本市内方面から行くと右側。

あっ！ここ何か見覚えある！
通ったことある！

そう思う方は多いことでしょう。

ただ、ここが何なのか？どんな場所なのか？

立ち寄ったことはないし、知らない…という人も多いはず。

熊本市西区白浜地区に、ひっそりと佇む湧水地『天水湖』

“天水”というと玉名市ですが、天水湖があるのは熊本市と玉名市の境付近で西区河内町。

名前には【湖】とついていますが、池と言った方がしっくりくる感じです。

水深は膝下くらいでしょうか。

昔より水量が減っているとのことで、あまり深くはありませんが、綺麗な水がこんこんと沸き出している様子。

よく見ているとポコッポコッと泡があがる光景もありました。

金峰山湧水群の１つで、熊本名水百選や熊本水遺産にも登録されています。

水は主に池の中央部分から湧き出ているそうで、池の中の板橋を渡った先には水飲み場が作られているとのこと。

ただ、私が訪問した際は、残念ながら草が茂っており渡ることができず確認はできませんでした。

夏場は特に草の成長が早いし仕方ないので、水のみ場は雑草が落ち着いた頃にリベンジしてみたい。

この場所が『天水湖』と呼ばれるようになったのは1872年(明治5年)。

熊本市西区小島町を明治天皇が九州巡幸として行啓された際、この天水湖の水を献上しました。

その際に、水を『天長水』・池を『天水湖』と呼ぶようになったとのこと。

当時は道が悪かったので、水を樽に入れて小島まで船で運んだそうですよ！

由緒ある湧水地は、今でも地域の人たちの生活を助ける役割も担っています。

河内といえば、山あり海ありの自然豊かな場所。

みかんの産地として全国的にも知られていますが、ほかにも色々な農作物が作られており、この天水湖の水はみかん畑の灌水に使ったり水田を潤したり欠かせない存在となっています。

私が訪問した際にも、農家の方がトラックで来られ大きなタンクに水を入れて運んで行かれました。

国道沿いの側溝にもたくさんのパイプが通っており、色々なところに供給されていることがわかります。

また池の近くに設置されていた掲示板には、掃除をした日や害虫を発見した日・駆除をした日などの情報が事細かく記載されており、地域の人たちがとても大切に管理されている様子も伝わってきました。

たくさんの車が行き交う501号線沿いから1歩入ると、とても綺麗な水が湧く静かなスポットを見学することができます。

501号線を通る際は、少し寄り道をしてみませんか。

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