X(旧Twitter)で以下のようなポストが話題となっていた。

確かに現在日本において男子ツアーは女子ツアーよりも格段に試合数が少なくなっている。これは人気低迷によるスポンサーの撤退が主な理由だと言われている。

このような事態に陥っている原因はどこにあるのだろうか？

本記事では上記のポストに寄せられたファンの声を紹介する。

1.スター選手やエンターテイメントの不足

まず1つ目の意見はこちらだ。

確かに青木功・尾崎将司・中嶋常幸がいたAON時代や石川遼選手が頭角を表した時代と比べると、スターと呼ばれるような選手が少なくなったのは否めない。

しかし筆者が実際にツアーを見に行って感じるのは、特に若手世代を中心にスターになり得る才能を持った選手は今のツアーにも多く存在しているということだ。

これらの選手を真のスター選手にするためには、協会やメディアの力が必要になってくることだろう。

またエンターテイメントに関しても、DJブースが設置される試合があったり、堀川未来夢選手など現役選手がYouTubeでツアーを盛り上げていたりなど、近年では改善が見られると筆者は感じている。

このようなプレー面以外の施策は今後さらに増やしていくべきだと筆者も感じている。

2.試合を見に来させる工夫が足りない

続いて2つ目の意見がこちらだ。

確かにこのような施策は非常に面白い発想であると筆者も感じる。

しかし筆者が実際にツアーを見に行って感じることは、プレーの観戦以外にも楽しめる要素を既にツアーでは多く催しているということだ。

プロによるレッスン会・ツアーのグリーンの速さを体験できるパターゴルフ場・ご当地グルメの露店出店など、試合観戦以外にも楽しめる要素が沢山あり、筆者としても満足度は非常に高いものであった。

このような体験型施策をさらに打ち出し、それをツアー側が広くPRしていくことが今後も引き続き必要となってくることだろう。

3.一部ファンによる風評被害のせい

最後に3つ目の意見がこちらだ。

これは筆者も同意する部分が大きい。

「男子は華がない・態度が悪い」「所詮日本の箱庭コースでしか通用しない」などの根拠にかける主張をSNSなどで見かけることも多いが、実際にツアー観戦にも足を運ぶ筆者としては決してそうは思わない。

男子ツアーにもアイドルに勝るようなイケメン選手がいたり、「ナイスショット」の掛け声に毎度「ありがとうございます」と礼儀正しく答える選手がいたりもする。

また日本の箱庭コースでしか通用しないゴルフという意見に関しては、完全に現代の日本の男子プロの実力を把握していない発言だと言える。

実際に年々ドライビングディスタンスの数値は伸びていたり、海外ツアーで成績を残す選手も現れてきている。

こちらに関しては数年内に多くの選手が結果で証明してくれることだろう。

ただし試合を実際に観戦に行って感じるのは、男子プロの中には確かにファンに対して無愛想な態度を取っている選手も少なからず見受けられるということだ。

野球界の重鎮である原辰徳さんは「プロスポーツは興行であることを第一に忘れてはならない」と話している。

1人の選手の態度が悪いだけで「これだから男子ツアーは」と言われてしまうこともあるので、そういった選手にはぜひ原さんの言葉の意味を理解してもらいたい。

まとめ

本記事では男子ツアーの人気低迷に対するファンの声を取り上げたが、これらは全て取り組み方次第で改善が期待できることだと筆者は考えている。

JGTO(日本ゴルフツアー機構)では長らく会長を務めた青木功さんが先日退任されたばかりだ。

後任の会長はまだ決まっていないが、これは男子ツアー変革の大きなチャンスであると筆者は考えている。

ぜひ次期会長には現代にあった戦略で男子ツアーを盛り上げる取り組みをしてもらいたい。