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【長崎市】築170年古民家カフェ梅香崎商店、15(土)koubako5箱目開催!雑貨、ベーグル等出店

misahanaライター(長崎市)
2024/6/9取材・撮影

昨年10月にオープンした、梅香崎町にある「古民家レンタルスペースとカフェの店梅香崎商店Hana mo mi mo」には、みなさん一度は足を運ばれたでしょうか?築170年ほどの古民家有限会社 明生興産がリノベーションし、管理・運営しています。

こちらの古民家は、江戸時代末期に建てられたもの。油屋などの商売を行っていた、歴史ある商家だったそうです。ビルとビルの間に挟まれた趣のあるたたずまいに、思わず引き寄せられてしまいます。

そんな梅香崎商店で、6/15(土)10:00より、Koubako-香箱-/5箱目が開催されます。

香箱という言葉、あまり聞き馴染みのない方も多いかもしれません。香箱とは、お香を収納するための箱のことで、昔は、嫁入り道具のひとつだったそうです。

しばらく戸が閉められていたこちらの古民家は、梅香崎商店の開店によってコーヒーや木材、イグサなど様々な香りがするようになりました。香りに包まれるようになったこの場所を、大きな香箱に例えて、koubakoのイベントは始まりました。

koubakoは、月に1度の開催。長崎県内で活動されている作家さんやお店を中心に、毎月異なる出店者さんが、梅香崎商店に集います。

今回は、ベーグルの販売で人気のSiro、オーガニック食品の量り売りショップSee saw zerowasteshop、手づくり雑貨屋のこころことばの3店舗です。店長の斉藤叶実さんは、「築170年の古民家の中で、1日限りで集まる出店者さんをゆっくりと楽しんで欲しい」と話します。

写真提供:梅香崎商店さま
写真提供:梅香崎商店さま

Siro

ひとつひとつ手ごねで作られた、具だくさんのベーグル。もちもち食感で、噛めば噛むほど小麦の甘さを感じられます。明日は、6種類の販売です。バターコーンやパインクリームチーズなど夏らしいベーグルもあるそう。不定期出店のため、Siroのベーグルを味わえる貴重なチャンスです。

See saw zerowasteshop

ナッツなどのオーガニック食品の量り売りやエシカル雑貨を取り扱っている、諫早市のお店。地球にも身体にも優しく、おいしい食品を、必要な分だけ選んでみませんか?

こころことば

手縫い・手編みの手作り雑貨屋さん。手縫いの刺繍やレザークラフト、手編みの編み物のアクセサリーやベビー・キッズ用服飾品などを販売します。とても繊細でかわいらしいものばかりです。

ぜひ、事前に各出店者のInstagramもチェックしてみてください。

写真提供:梅香崎商店さま
写真提供:梅香崎商店さま

また、梅香崎商店は、カフェメニューも充実しています。特に、コーヒーは、有機栽培の豆を使用するこだわり。おいしく、身体にも優しい一杯を味わえます。

スコーンや季節限定のドリンクも人気です。私は、紅八朔と甘夏のスカッシュをいただきました。果肉たっぷりで甘酸っぱく、スッキリとした飲み心地でした。今の季節にぴったりです!

その他にも、器や雑貨なども販売されていますので、ゆっくりとお楽しみください。ちなみに、器が陳列されているタンスや棚などの古い家具は、古民家にあったものをそのまま活用しているそうです。渋くて味があります。

1階・2階カフェスペース(右上写真提供:梅香崎商店さま)
1階・2階カフェスペース(右上写真提供:梅香崎商店さま)

1階と2階のカフェスペースは、広い和室になっており、くつを脱いで上がります。取材時は、外国人観光客から親子連れまで、幅広い世代の方々が訪れていました。それぞれ、のんびりとした時間を過ごしています。どこか懐かしさを感じる、ほっとできる空間です。

ぜひ、みなさんも梅香崎商店のゆったりとした雰囲気の中で、この日限りのkoubakoの香りを楽しんでみてください。

2階のカフェスペース(写真提供:梅香崎商店さま)
2階のカフェスペース(写真提供:梅香崎商店さま)

せっかくなので、素敵なレンタルスペースもご紹介します。1階に1号室と2号室、2階に3号室があります。2号室前の大甕の下は、なんと井戸の穴が残っており、尾上雅彦社長が見せてくださいました…!

左上下:2号室、右上下:1号室
左上下:2号室、右上下:1号室

長屋の土間の床も、当時のまま。風情があります。

実はこちらの古民家、元々は、取り壊され、駐車場に変わる予定だったそうです。取り壊しが1カ月後に迫っていた時、尾上社長が家を見学。すぐに、明生興産が建物を借り受け、リノベーションすることを提案しました。

レンタルスペース2号室に続く廊下
レンタルスペース2号室に続く廊下

古い家をそのままの姿で“最大限残し・活かす”という明生興産のコンセプトのおかげで、この古民家は、梅香崎商店として生まれ変わりました。

1階カフェスペースに続く入口。使いやすくするため、新たに段差を設置。
1階カフェスペースに続く入口。使いやすくするため、新たに段差を設置。

尾上社長によると、残せる部分は古いまま、新たに補強したり追加している部分は、違いが分かるよう、あえて塗装せず新しいままにしているそう。

今と昔を見比べながら、家の中を探索するとおもしろいです。昔の商家はどのような感じだったのだろう…と想像力がかきたてられます。じっくりと眺めたくなる素敵な中庭も、ぜひみなさんにも見ていただきたいです。

中庭
中庭

レンタルスペースは、女性起業家さんやこれから活動していきたいが、店舗がない若い方などのチャレンジできる場所として、活用してほしいそう。店長の斉藤さんは、「1日から始められるので、ちょっとやってみようかなを後押しできる場所になれば。そして、利用してくださるみなさんと一緒に、梅香崎商店も育てていきたい」と、ほほえみます。

2階レンタルスペース3号室
2階レンタルスペース3号室

各部屋、時間貸しも行っているそうです。いつもと違う場所でお仕事したり、ミーティングするのはいかがですか?クリエイティブなアイディアが浮かんでくるかも!

梅香崎商店では、koubakoの他にも、朝ごはんの日夜喫茶などのイベントも、月に1度開催しています。気になる方は、公式Instagramにてチェックしてみてください。

四季を移り変わりを、梅香崎商店で楽しみたいなと思える空間でした。一人でもふらっと立ち寄れる気軽さもあります。ぜひ、みなさんも週末のお出かけにいかがでしょうか。

koubako-香箱- / 5箱目
場所:梅香崎商店Hana mo mi mo(梅香崎町1-10)
日時:6月15日(土)10:00~16:00
電話:080-7856-4511
アクセス:路面電車:新地中華街駅より徒歩7分、長崎バス:長崎新地ターミナルより徒歩5分
駐車場:なし ※近隣に有料駐車場あり

【店舗情報】
定休日:火・水+不定休
カフェ:10:00~16:00(L.O 15:30)/レンタルスペース:9:30-16:30
公式HP:有限会社明生興産 梅香崎商店Hana mo mi mo
公式SNS:Instagram
取材協力・一部写真提供:有限会社明生興産 代表取締役 尾上雅彦様、梅香崎商店Hana mo mi mo 店長 斉藤叶実様

ライター(長崎市)

生まれも育ちも長崎市。長崎くんちが待ち遠しい「じげもん」です。初めての育児に奮闘中!古民家カフェとローカルな史跡巡りが好き。長崎での暮らしが、今よりもっと楽しくなるような情報をお届けします。

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