伝説の名車「ボンネビル」が現代のテクノロジーで再生!『EICMA』ミラノショー【TRIUMPH編】
ボンネビルが水冷1200ccエンジンを搭載し電子制御を投入
トライアンフのクラシックラインが久々にフルチェンジ。伝統的を重視しつつより個性的に、そして現代的なパフォーマンスが与えられた。3系統5モデルがラインナップされ、それぞれのキャラクターに合わせて仕様の異なるエンジンが用意されているのが特徴だ。エントリーモデル的な位置づけの「ストリートツイン」が900cc、最も伝統的スタイルを継承した「ボンネビルT120」がハイトルク型の1200cc、そしてカフェレーサースタイルの「スラクストン」がハイパワー型の1200ccを搭載。エンジンは水冷化され爆発間隔(クランク角)に関しては従来型の360度方式に代わり、より鼓動感を重視した270度方式に統一されている。
電子制御化も進んだ。スロットルワイヤーを介在しないライド・バイ・ワイヤー方式となり、切り換え式ライディングモードを採用。トラクションコントロールとABS、スリッパー&アシストクラッチが全モデル標準装備となった。
特に上級バージョン「スラクストンR」は、従来比6割増しのトルクが与えられ、前後サスにショーワ製BPF(ビッグピストンフォーク)とオーリンズ製ツインショックを採用。ブレーキもブレンボ製モノブロックが装備されるなど、従来型とは大きく異なる本気のスポーツモデルとして蘇った。
スピードトリプルもフルチェンジし「スピードトリプルS」 と「スピードトリプルR」をラインナップ。104箇所ものパーツが新開発され全回転域でトルクアップが実現された新開発1050cc 3気筒エンジンを搭載。ライディングモードや切替式ABS、切替式トラクションコントロールなど、ライダーを重視したニューテクノロジーも搭載。新しくデザインされたツインヘッドライトや新設計のボディワークによりスタイリングを一新。ブレンボ製モノブロックキャリパーを標準装備した。さらにRモデルにはオーリンズ製フロント&リアサスペンション、カーボン外装パーツが装備されている。
また、アドベンチャーツアラーのフラッグシップモデル、タイガー・エクスプローラーも新型に。コーナリングに最適化された新しいトラクションコントロールとABS、新型TSAS セミアクティブサスペンションシステムを搭載。クラス初の電動アジャスタブルスクリーンや新たにヒルホールドコントロールシステムが搭載された。