北区新琴似で40年以上営業してきた、老舗ソフトクリーム店「藤月」。

「学生時代によく通った～！」「夏には家族で藤月のソフトクリームを食べるのが恒例」など、多くの北区民、札幌市民にとってそれぞれの思い出がある場所ではないでしょうか。

世の中ではさまざまな商品が値上げされていくなか、ソフトクリーム1本200円（ワッフルコーンの場合は250円）という低価格を守り続けてくれた愛すべきお店なのですが、残念ながら2021年9月26日をもって閉店することがわかりました。

お店の方にお話を聞くと、「藤月」さんの店舗を取り壊してテナントビルが新しく建つことが決まっているんだそう。当初はそのビルに「藤月」さんもテナントとして入る予定でしたが、充分な駐車場確保が難しいことや近隣への配慮から断念したとのこと。

夏の暑い日にはお店の周りに長蛇の列ができることも珍しくないので、そうした事情も配慮してのことかもしれません。

現在はできるだけ近くで新店舗を探している状況ですが、まだ条件に合う物件が見つかっていないようです。

なお、もし営業再開が決まった際には、店頭に置いてある用紙に連絡先を記入しておくと、メールや葉書で知らせてくれるそうですよ（なんて親身な対応……！）。

「これまでなんとか維持してきた価格も、移転先の家賃等によっては値上げしなければいけないかもしれない……」と心苦しそうにお話されていましたが、個人的には「藤月」さんのソフトクリームには、値上げになっても買いたくなる魅力があると感じます。

SNSでは早くも「藤月」閉店を惜しむ声が続出するなど、地元に愛される老舗なだけあって衝撃が広がっています。「閉店前に必ず食べに行く！」というコメントも多いので、閉店までのおよそあと1ヶ月、さらに賑わいそうですね。（※感染症対策のため、店内に一度に入れるのは1～2組まで）

ぜひとも移転先が無事に決まるよう、そしてまた「藤月」の変わらぬソフトクリームを楽しめるよう願っています！