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【11月7日は立冬】冬至と何が違う?今年の冬は寒くて雪が多い?立冬にすべきことは:気象予報士の暦解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

今日11月7日は暦の上で冬が始まる日、立冬(りっとう)です。
冬の暦というと冬至を思い浮かべる人の方が多いかもしれませんが、立冬と冬至は何が違うのでしょうか。
また、今年2024年の冬は去年より寒くなるという報道もありますが、立冬に合わせてすべきことは…??気象予報士とめぐる暦解説です。

冬の始まりと冬の真ん中

立冬も冬至も、1500年ほど前に中国から伝わった「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれる伝統的な暦です。

二十四節気という名の通り、1年を24等分、つまり約2週間ごとに分けて、それぞれに名前をつけて今がどういう季節なのかカレンダーがない時代でもわかるようにしたもの。
毎年11月7日頃が立冬、11月22日頃が「雪がちらつく頃」とされる小雪(しょうせつ)、12月7日頃が「雪がしっかり降る頃」の大雪(たいせつ)、そして12月22日頃が冬至です。

暦の上では立冬で冬が始まり、冬が終わる立春(2月4日頃)までのちょうど真ん中あたりに冬至がある、という関係です。

立冬を迎えると何が変わる?何をすべき??

7日10時の気象衛星画像(気象庁HPより)。「冬型」の気圧配置になると、このようなスジ状の雲が日本海に広がるようになる。
7日10時の気象衛星画像(気象庁HPより)。「冬型」の気圧配置になると、このようなスジ状の雲が日本海に広がるようになる。

例年、立冬の頃になると、日本付近では西高東低の「冬型」の気圧配置になりやすくなります。
「冬型」の気圧配置になるということは、全国的に気温が下がりやすく、北西の冷たい季節風が吹きやすく、そして日本海側では雨や雪が降りやすく、太平洋側では乾燥が進みます。

そのため、

  • 暖房の準備・試運転(室温20度以下が使用の目安)
  • 厚手の布団の準備
  • コートの準備(最低気温10度以下が使用の目安)
  • 北日本では冬タイヤに交換
  • 太平洋側では保湿対策

といった「冬支度」が必要になります。

今年の冬は寒くて雪が多い!?

2024年12月~2025年2月の期間の(左)気温と(右)降雪量の予想。
2024年12月~2025年2月の期間の(左)気温と(右)降雪量の予想。

気象庁が発表している寒候期予報(冬期の気温と雪の予想)によると、気温はほぼ「平年並み」の見通し。 
つまり、昨シーズンのような暖冬ではなく、"普通に寒い"という予想が出ています。

さらに、降雪量の予想についてはもともと日本海側のみが予報対象なのですが、その日本海側の雪は「平年並みか多い」という予想になっています。
昨シーズンは雪が平年より少なったので、たとえ平年並みでも今年の方が雪が多くなるおそれが。

実際に寒さや雪が厳しくなってからあせらなくて済むよう、今のうちに前述のような準備をしっかりしておきましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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