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読売のスモークは「3年周期」で左右両打席本塁打。2012年、2015年、2018年ときて、今年も!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジャスティン・スモーク Sep 17, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月27日、一軍の試合に初めて出場したジャスティン・スモーク(読売ジャイアンツ)は、2安打を記録した。最初のヒットは右打者として、2本目は左打者として打った。

 スモークは、メジャーリーグで3度、同じ試合に左右の打席からホームランを打っている。1度目は2012年9月25日。ザック・グレインキー(現ヒューストン・アストロズ)とスコット・ダウンズから打った。2度目は2015年7月1日。投手は、リック・ポーセロロビー・ロス(現デトロイト・タイガース)だ。3度目は2018年7月13日。こちらも、2度目と同じく「ポーセロとロビー」ながら、後者はロスではなく、ロビー・スコットだった。

 3試合とも、ホームランの順序は、左打席→右打席。打った相手のうち、グレインキーは2009年のサイ・ヤング賞投手だ。ポーセロも、2016年にサイ・ヤング賞を受賞している。グレインキーからのホームランはこの1本きりだが、ポーセロからは5本を数える。

 また、スモークはここまで、3年周期で左右両打席本塁打を記録している。2012年、2015年、2018年だ。偶然の要素が大きい――あるいはそれだけ――とはいえ、この周期どおりであれば、2021年も左右両打席本塁打のシーズンに当たる。スモークのメジャーリーグ通算本塁打は196本。左右両打席本塁打と日米200本塁打が重なる可能性も、ゼロではない。

 ちなみに、3度の左右両打席本塁打を含め、スモークの1試合2本塁打は10度(1試合3本塁打以上はない)。その1度目の2012年5月30日は、東海大仰星高の同級生2人、建山義紀上原浩治からホームランを打った。2本とも左打席から。右打者のスモークよりも、左打者のスモークの方が、パワーは勝る。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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