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【沼津市】自動運転バスの無料体験乗車スタート! 沼津駅と沼津港間にて12月15日までの特定日に実施

NumaLens地域ニュースサイト号外NETライター(沼津市)

2024年11月21日(木)より、沼津駅南口と沼津港を結ぶ区間で自動運転バスの実証運行が行われています。この自動運転バスに、12月7日(土)から15日(日)までの特定日に体験乗車することができます。

自動運転バスの沼津駅のりば
自動運転バスの沼津駅のりば

体験乗車できるのは、12月7日(土)・8日(日)・13日(金)・14日(土)・15日(日)の5日間です。沼津駅南口と沼津港から、それぞれ1日5便の運行が予定されています。予約は不要で運賃も無料ですが、アンケート調査への協力が呼びかけられています。着座定員は15名ですが、混雑時には立席も可能になっています。

自動運転は5段階のレベルが設定されていますが、今回の実証運行は「レベル2」に相当するものです。地域のバス会社の運転手さんが乗車した上で、加速・ハンドル操作、ブレーキによる減速を複数のシステムが行い、状況によって運転手が操作します。「レベル2」は日産自動車の「プロパイロット2.0」なども該当しますが、こちらは高速道路、自動車専用道路に限られています。

車内では自動運転に使われているデータを、2つのディスプレイで見学できます。今回バス車両および技術提供、実験データの取得・提供、運行支援を行う先進モビリティ株式会社のエンジニアから、詳しい解説がありました。上のモニターは運転席にも設置されているもの、下のモニターには、実験開始前に作成した点群マップに車両に取り付けたLiDER(ライダー)センサや、複数のGNSSから得た情報を重ねたもの、カメラの映像が表示されていました。

今回の自動運転技術をプロドライバーはどう捉えている?

今回の試乗に運転手として参加したバスの運転手さんにお話をお伺いしました。「まずこのバスは普通に運転して、とても運転しやすいバスです。この自動運転は判断に”間がある”と感じる場面があります。道路脇の草なども障害物と判断するようで、まだ運転手の介入が必要です。運転手の負担を軽減してくれる技術として、とても興味があります」と話していました。

自動運転技術だけでなく自動運転車両の走行空間実証実験として、路面上へのグリーンの破線やアイコン表示による一般車両への認知効果の検証も行われています
自動運転技術だけでなく自動運転車両の走行空間実証実験として、路面上へのグリーンの破線やアイコン表示による一般車両への認知効果の検証も行われています

自動運転バスの実証実験に取り組む沼津市の狙い

沼津市の中心部では沼津駅周辺総合整備事業により、駅を挟んだ南北の交通環境が改善され、新たなにぎわいが生まれることが期待されています。今回の沼津駅と沼津港を結ぶルートは街のにぎわいの軸に位置づけ、ドライバー不足解消だけでなく街全体の活力情勢に繋げることも目的としています。今回の実証実験に伴い、道路上には走行レーンを示すグリーンカラーの破線や、自動運転車両のアイコン表示も整備されました。

今回の試乗会は週末を中心に行われるため、観光客の利用も多く、混雑が予想されます。乗車場所には時間に余裕を持ってお越しください。万が一乗車できない場合に備え、一般の路線バスやタクシーの利用もあらかじめご検討いただくことをお勧めします。

自動運転バスの沼津駅のりば
沼津駅南口のロータリー付近

沼津港のりば
沼津港のバス予約駐車場付近

地域ニュースサイト号外NETライター(沼津市)

静岡県沼津市に住んで30年。沼津市のまちづくり、ひとづくりに関するイベント、季節の行事などを追いかけています。2024年7月より地域ニュースサイト号外NETライター沼津市担当。

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