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【沼津市】市民文化センターの新空間「もりの広場」で生まれた松島誠と高野なつみ即興の調和

NumaLens地域ニュースサイト号外NETライター(沼津市)

2024年12月7日(土)、沼津市民文化センターと沼津市総合体育館の間に位置する「もりの広場」にて、特別なパフォーマンスが行われました。タイトルは「ひろばにて 松島誠 x 高野なつみ」。地元出身の2人のアーティストが即興で共演し、空間と一体となる芸術の瞬間を生み出しました。

もりの広場という舞台で体育と文化の架け橋に

「もりの広場」は、2023年3月に誕生した新しい公共空間。沼津市長の「この広場を有効に活用したい」という想いから、このイベントが企画されました。体育と文化の融合をテーマに、身体表現の松島誠さんと音楽家の高野なつみさんがタッグを組み、即興パフォーマンスが実現しました。

松島誠のダンスとボイスパフォーマンス、高野なつみの音楽が織りなす世界

開演時間になると、まず高野なつみさんの繊細な演奏が広場に響き渡りました。しばらくして松島誠さんが現れ、音楽に呼応するかのように舞い始めます。松島さんは、広場に立つ木々や観客席までも舞台の一部とし、周囲の空気や音に溶け込むようなパフォーマンスを披露しました。

松島さんは世界20カ国以上で経験を積んだダンス/ボイスパフォーマー。故郷・沼津に戻り、「地元で何かを表現したい」という想いを抱いていたそうです。公演後、「全く新しい体験でした」と、自然との対話を楽しんだ様子で振り返りました。

高野なつみさんも沼津出身で、会場近くの学校に通っていたという地元愛あふれるアーティストです。「午前中は日差しの暖かな雰囲気、午後は風や葉の音を感じながら弾きました」と、自然環境との調和を大切にした演奏を語りました。

頼重秀一沼津市長も感嘆した「一瞬にして空間を活かす芸術のチカラ」

午後の公演には、頼重秀一沼津市長も足を運び、スマートフォンで撮影しながら見入っていました。「一瞬にしてこの空間を活用するパフォーマンスに驚きました。芸術とはこういうものだと実感しました」と、感動を隠せない様子でした。

公演を終えた松島誠さん(左)と高野なつみさん(右)
公演を終えた松島誠さん(左)と高野なつみさん(右)

地域の芸術振興を支えるNPO法人「レザミ・デ・ザール」

今回のイベントは、沼津市で文化活動を支援するNPO法人「レザミ・デ・ザール」が主管しました。同団体は静岡県東部を中心に、地域の芸術振興に力を入れています。「このようなパフォーマンスをもっと多くの方に楽しんでいただければ」との想いを込めて、今後も文化と地域をつなぐ活動を展開していくとのことです。

今回の公演は決して大きな規模のものではありませんでしたが、総合体育館の整備によって生まれた新しい空間の可能性が、沼津市出身のアーティストによって見出されたことに、とても大きな意義が感じられるステージでした。

沼津市民文化センター
静岡県沼津市御幸町15-1

地域ニュースサイト号外NETライター(沼津市)

静岡県沼津市に住んで30年。沼津市のまちづくり、ひとづくりに関するイベント、季節の行事などを追いかけています。2024年7月より地域ニュースサイト号外NETライター沼津市担当。

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