【沼津市】チャトラ『プレイス』で赤木遥写真展「台風一過、それから。」日常の景色をフィルムで捉える
沼津駅南口近くのチャトラ『プレイス』で2024年12月10日(火)から12月30日(月)まで、赤木遥写真展 「台風一過、それから。」(秋が来て、街を行く。景色は背後へ。写真になって、眼前に。)が開催されています。
会場では、赤木さんが静岡で出会った景色を捉えた写真が展示されています。チャトラ『プレイス』前の景色や狩野川周辺、千本浜海岸など沼津の景色、さらには台風の影響で途中下車することになった掛川の景色も含まれています。
展示されている写真は、日常の中で見かけるありふれた景色です。赤木さんは、偶然出会った景色に「ラッキー」を感じるそうです。ポストカードにもなっている、窓際に並ぶ3輪の花の写真は、ホテルの通路で見つけた一瞬を捉えたもの。客室に飾られていた花が清掃のため通路に並べられており、雨空の中、わずかな光が差す美しさに惹かれて撮影したとのことです。
赤木さんは東京を拠点に活動する写真家です。東京造形大学造形学部美術学科を卒業後、舞台撮影会社や婚礼撮影会社で商業写真に携わり、2018年からフリーランスとして活動。2023年からは東京造形大学の非常勤講師も務めています。
作品はネガカラーフィルムで撮影され、自ら暗室でプリントしたものです。デジタルカメラの高解像度や鮮やかな発色とは異なり、フィルムならではの粒子感や柔らかな色彩が、懐かしさや優しさを感じさせます。
「たまたま出会った景色をフレーミングで捉えると、映画のワンシーンのように見えます。そして、その瞬間をラッキーだと感じます」と、撮影時の心情について赤木さんは語っています。具体例として挙げられた写真は、まさにチャトラ『プレイス』の目の前の景色。1人の女性が日傘を手に歩いていますが、背景のビルのタイルと女性が着ている服の柄との取り合わせは、「なるほどラッキーですね」と感じられるものです。
チャトラ『プレイス』があるチャトラコーヒーでは、店主の古谷さんが赤木さんの作品に合わせてブレンドしたドリップバッグも提供しています。
日常の忙しさは、まさに私たちの心をな(亡)くしてしまうものですが、今回の写真展はフィルム写真の優しさや懐かしさと共に、日々の偶然をラッキーと捉えることの大切さを教えてくれるものでした。
チャトラ『プレイス』(コーヒー焙煎所&喫茶 チャトラコーヒーの2階)
静岡県沼津市大手町5丁目4-6 かとう靴店跡
平日:8時〜18時
土日祝日:10時〜17時
水曜日定休
※営業時間は変更になることがあります