「日米250セーブ」は誰が達成しているのか。「日米200セーブ」は藤川球児を含めて6人
藤川球児(阪神タイガース)が、今シーズン限りで引退することを表明した。藤川は、日本プロ野球(NPB)で歴代4位の通算243セーブを挙げている。メジャーリーグ(MLB)で記録した2セーブと合わせると、日米250セーブまであと5セーブだ。
NPBとMLBの両方でセーブを記録し、その合計が250以上の投手は3人。381セーブの佐々木主浩(NPB252セーブ/MLB129セーブ)と313セーブの高津臣吾(NPB286セーブ/MLB27セーブ)、318セーブのリッチ・ゴセージ(NPB8セーブ/MLB310セーブ)がそうだ。
ただ、3人のうち、高津はMLBで登板する前に、NPBで通算250セーブ以上(260セーブ)を挙げた。ゴセージはその逆。1990年に福岡ダイエーホークスで投げた時点で、MLBの通算セーブは307だった。
日米のどちらか一方で250セーブを挙げるよりも早く、その合計で250セーブに到達したのは、佐々木だけだ。横浜大洋ホエールズ/横浜ベイスターズで229セーブを記録した佐々木は、2000年からシアトル・マリナーズで投げ、その年の7月16日に日米250セーブとした。ちなみに、佐々木がNPBだけで250セーブに達したのは、2005年4月14日だ。
なお、日米200セーブも、佐々木、高津、ゴセージ、藤川の他には、234セーブの小林雅英(NPB228セーブ/MLB6セーブ)と221セーブのボビー・シグペン(NPB20セーブ/MLB201セーブ)しかいない。デニス・サファテは日米で登板したが、NPBで234セーブを挙げた一方、MLBでは0セーブなので、ここには含まない。
こちらは、平野佳寿(シアトル・マリナーズ)が到達まで40セーブ。現時点では、NPB156セーブとMLB4セーブだ。まだ先は長いが、この夏、マリナーズはクローザーのテイラー・ウィリアムズをサンディエゴ・パドレスへ放出した。ここからのセーブ機会で、平野がマウンドに上がることもありそうだ。