［訃報］“鈴の音”の精細さでジャズに彩りを与えた名ピアニストシダー・ウォルトンさん逝去

富澤えいち

音楽ライター／ジャズ評論家

2013/8/21(水) 22:21

Cedar Walton, a pianist who distinguished himself as both an accompanist and a soloist, and who wrote some of the most enduring compositions in modern jazz while a member of Art Blakey’s Jazz Messengers in the early 1960s, died on Monday at his home in Brooklyn. He was 79.

出典:Cedar Walton, Pianist and Composer, Dies at 79｜The New York Times

1960年代にはジャズ・メッセンジャーズに参加するなど、モダン・ジャズを代表するピアニストであるシダー・ウォルトンさんが亡くなりました。

繊細で気品のあるタッチのプレイは“鈴の音”に例えられ、日本でも人気のあったピアスニト。10月の来日も予定されていただけに、突然舞い込んだ訃報はとても残念です。

♪Cedar Walton / Satin Doll

♪Art Blakey & The Jazz Messengers- Live Italy, Sanremo 23-03-1963

♪Cedar Walton- Jacob's Ladder

ご冥福をお祈りします。

富澤えいち

音楽ライター／ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』（NHK出版生活人新書）、2012年『頑張らないジャズの聴き方』（ヤマハミュージックメディア）、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』（ヤマハミュージックHD）。