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日本は新型コロナ不況 中国は3.9%成長に減速し、世界は景気後退入り IHS経済見通し

木村正人在英国際ジャーナリスト
世界経済は景気後退入りする(写真:ロイター/アフロ)

[ロンドン発]新型コロナウイルスの大流行で、グローバル情報会社IHSマークイットは19日「アメリカ、ユーロ圏、日本は景気後退に向かっている」との経済見通しを発表しました。世界の実質GDP(国内総生産)成長率は0.7%まで落ち込み、 世界的な景気後退に入りそうです。

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アメリカ

第2四半期に景気後退が始まる。株式価値がこれまでに25%以上低下し、家計の純資産の数兆ドルを吹き飛ばした。旅行や集会の禁止が経済活動を損ねるだろう。-0.2%成長。

欧州

景気後退が差し迫っている。ユーロ圏とイギリスの経済は弱体化し、ユーロ圏は-1.5%成長。イギリスも-0.7%成長。イタリアは新型コロナウイルスに直撃され、特に脆弱です。ドイツも対中輸出が減少、特に軽自動車の販売が急減。

日本

すでに不況。日本の実質GDPは消費税率の10%への引き上げで昨年第4四半期に年率7.1%減。東京五輪・パラリンピックが開催されたとしても-0.8%成長。

中国

来年には急回復。新型コロナウイルスの大流行でサプライチェーンが混乱、経済的損害は広範囲に広がる。移動制限と自己隔離のためにすぐに仕事に戻れず、労働力が不足。中国の実質GDP成長率は昨年の6.1%から今年は3.9%に減速。しかし来年は成長が回復する見通し。

(おわり)

在英国際ジャーナリスト

在ロンドン国際ジャーナリスト(元産経新聞ロンドン支局長)。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。masakimu50@gmail.com

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