家賃0円でも結局お金はかかる!?車中泊生活で分かった本当のコストとは?
「車中泊生活を始めたら、家賃も光熱費もかからないから、きっとめちゃくちゃお金が浮くはず!」
そんな期待を胸にスタートしたスクールバスでの生活。しかし、実際に生活を続けていくと、「意外とお金がかかる!」と感じる場面がいくつもありました。
「家賃0円生活」のはずが、お金は意外とかかる!?
もちろん、家賃や水道光熱費がないことは大きなメリット。でも、それを上回るほどの「隠れた出費」が車中泊生活には存在しているんです。
今回は、実際に1年以上車中泊生活を続けてきた私が感じた「本当のコスト」についてお話しします。
車中泊生活で浮くお金
まずは、浮いたお金について触れておきましょう。
- 家賃・管理費がゼロ
都市部では1ヶ月に数万円から十数万円かかる家賃。それがゼロになるだけで、大きな節約になります。 - 水道光熱費も基本ゼロ
電気はソーラーパネルでまかない、暖房は石油ヒーター、夏場は風通しの良い環境を選んでエアコンを使わない。水はキャンプ場やRVパークで補給するので、水道代も基本的にゼロに近い状態です。 - 通勤費や外食費が激減
決まった住まいがないため、毎日の通勤はもちろん不要。スーパーで食材を買って車内で調理することがほとんどなので、外食費も大幅に減りました。
これだけ聞くと、「やっぱり車中泊生活は最強の節約術!」と思いますよね。でも、ここからが本題です。
車中泊生活で発生する「本当のコスト」
1. ガソリン代
これが一番大きな出費と言っても過言ではありません。特に、私たちが暮らしているのは大きなスクールバス。燃費が非常に悪く、移動すればするほどガソリン代がかかります。
- 燃費はリッター4~5km程度
一般的な車に比べてかなり燃費が悪いので、長距離を移動すればするほどお金がかかります。 - ガソリン代節約の工夫
なるべく移動距離を減らし、高速道路は控えて一般道を走ることでコストを抑えています。※ちなみに、山道や信号の多い一般道よりも、高速道路の方が意外と燃費が良くなることもあります。
2. 食費
食費自体は自炊することで節約できますが、キャンピングカー仕様の車内には大きな冷蔵庫や食品庫がないため、スーパーに頻繁に足を運ぶ必要があります。
- 特売やまとめ買いが難しい
一般的な家庭では特売品をまとめ買いして冷凍保存することができますが、車中泊生活ではこれが難しいため、割高な買い物になることも。 - 外出や観光が増えるとその土地の美味しいものをいただく為、外食が増えてしまうと食費もかさみます。観光地価格になっていると余計高くなりますね。
3. キャンプ場やRVパークの利用料
無料キャンプ場等に泊まることもありますが、充電や水補給が必要なときは有料キャンプ場やRVパークを利用します。
- 1泊あたり1,000円~3,000円程度
これが積み重なると、意外と大きな金額に。
4. 車両メンテナンス費用
大きな車で長距離を移動する生活では、車両のメンテナンスも欠かせません。オイル交換やタイヤ交換、車検費用などが定期的にかかります。
- スクールバスは維持費が高い
一般の車に比べて維持費が高い点も、車中泊生活の盲点です。
5. 温泉・シャワー代
お風呂がない車中泊生活では、温泉やコインシャワーを利用する機会が増えます。
- 1回あたり500円~1,000円
これも毎日のように利用すると、それなりの金額に。特に冬場は、温泉で体を温めたくなるので出費が増える傾向があります。
それでも浮くお金は大きい!
こうして見ると、「車中泊生活も結局お金がかかるのでは?」と思うかもしれません。でも、家賃や光熱費と比べると、それでもコストはかなり抑えられているのが実際のところです。
さらに、車中泊生活では「お金では買えない価値」も手に入れることができます。それが次のポイントです。
お金では買えない“価値”とは?
1. 圧倒的な自由
「次はどこに行こう?」と、自分たちのペースで移動できるのは、車中泊生活ならではの特権です。特に、景色の良い場所や自然豊かな環境で過ごす時間は、プライスレス。
2. ミニマルライフの発見
限られたスペースで生活することで、「本当に必要なもの」だけに囲まれるミニマルな暮らしを体感できます。
いかがでしたか?:浮いたお金をどう使うかがカギ
車中泊生活は、確かに家賃や光熱費がかからない分、お金を浮かせることができます。しかし、その分ガソリン代やメンテナンス費用など「新たなコスト」が発生します。
それでも、浮いたお金を旅先での体験や趣味に使うことで、より豊かな生活を実現することができます。「車中泊生活って意外と面白そう!」と思っていただけたら嬉しいです。
あなたもぜひ、車中泊生活の自由な暮らしを一度体験してみてはいかがでしょうか?