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【1〜6歳児】どんな事ができるようになる?成長や発達の目安は?幼児教育講師が発達段階を徹底解説!

子育て勉強会TERU幼児教育講師/家庭教育アドバイザー

こんにちは!幼児教育講師のTERUです!

今回は前回に引き続き『1〜6歳の発達』をテーマにお話しさせていただきます。

前編をまだご覧になっていない方はこちらから

>>【発達・発育】イヤイヤ期ってなぜ起きる?乳幼児期の子どもの気持ちと発達を幼児教育講師が解説!

④公正観の発達

公正観とはお友達とお菓子を分けたり、順番を決める時などに、みんなが満足するにはどうすれば良いかを考える力です。

結論からいうと、6歳までに公正観を求めるのは脳の仕組み的に少し難しいです。6歳までは次のような発達段階にあるからです。

・4歳以下

とにかく「全部ちょうだい!」という主張をします。

・4歳〜5歳

「私が一番小さいから全部ちょうだい!」と外見的な特徴や年齢、性別の違いなどを理由にして主張をします。

・5歳〜6歳

どんな状況でも「みんなと同じじゃなくちゃ嫌!」とみんな同じであるべきと主張をします。

もちろんこれも個人差はありますが、大きな傾向としてはこのような感じです。

ですから、大人の論理で「この場合はお菓子を食べるのは〇〇ちゃんだよね」というのを素直に理解できる子は多くありません。幼児期にこの公正観において大人の意見を理解できないのは全く問題ではないので安心してください。

⑤遊びから見る発達段階

今度は遊びから発達段階を見ていきましょう。年齢が上がるにつれて徐々に高度な遊び方ができるようになっていきます。

・0歳〜2歳

目的なく手足を動かす、ものをつかむ、口に入れるなど、シンプルな運動機能や感覚機能を使った遊びが中心です。誰かと一緒に遊ぶという概念はまだなく、興味のある対象のものを座って見ていたり、触ったりします。

・2歳〜3歳

まだ1人遊びが中心で、徐々に目に見えないものを思い浮かべて遊んだり、身近な人になりきるような象徴遊び、もしくは模倣遊びができるようになっていきます。ごっこ遊びが象徴遊びの代表ですね。

2歳半から3歳半頃は1人遊びから、他の子どもたちの遊びに関心を持ってじっと観察するような行動が始まります。

最初は他の子の遊びに加わろうとすることはあまりありませんが、それが徐々に近くにいる子と同じ遊びを平行して行う平行遊びに変わっていきます。

ですが、まだお互いに関心はあまり示さずに個人で遊んでいることが多いです。

・3歳〜4歳

他の子と関わり合いながら遊ぶ連合遊びができるようになっていきます。まだこの時期は役割分担をすることなどは難しい時期です。

・4歳〜6歳

他の子と関わり合いながら遊び、役割分担やルールを共有して遊ぶ協同遊びができるようになっていきます。

協同遊びによって、相手の心の動きを考えたり、社会的役割を考えたりすることができるようになっていき、社会性を身につけていきます。

この遊びの発達において大切なのは『ごっこ遊び』ができるようになってきたら、とことんやらせてあげることです。

ごっこ遊びは子どものイメージ力や表現力を育てるのに欠かせない遊びです。特に男の子なんかはごっこ遊びにのめり込んで、ヒーローになったり、消防士になったり、警察官になったりと心配になるかもしれませんが、能力開発の面から言うとどんどんやらせてあげてほしいです。

ごっこ遊びをしながら高度なイメージと高度な思考をしている時に子どもの脳はグングン育っていきます。

そしてもう1つ重要なのが、この象徴遊びができるということは何かを車に見立てたり、食材に見立てたりする『見立て遊び』もできるようになっているということです。

その見立て遊びもごっこ遊び同様、イメージ力を鍛えていく大切な遊びなので、見立て遊びができるようになってきたら、見立てに使える積み木やブロックなどのおもちゃを用意してあげると良いと思います。

遊び方が決まっていて、なかなか他の遊び方に発展しないようなおもちゃばかりが周りにあると見立て遊びを自由にすることができません。

積み木などシンプルで色んな遊び方を展開することができるおもちゃを用意しておくことで、子どものイメージは無限に広がっていきます。

⑥アニミズム

6歳頃までの子どもは「バナナさんが早く食べてって言ってるよ!」とか「おひさまが笑っているよ!」などと、物や植物にも心があると考えています。

他にも、6歳まではお菓子の形の消しゴムを本物と思うなど、まだ見かけで物を判断しているような時期でもあります。

この時期は、しつけや道徳を子どもに教えたいときに、たとえ話が有効です。例えば何度も注意しても花を踏んづける子に「花も一所懸命育っているのよ。かわいそうでしょ!」と言うより

「さっき〇〇くんが踏んづけたお花のママがやってきてね。うちの子が何もしてないのに踏んづけられたって泣いてたよ」

と伝えるとやめてくれたりします。

⑦エピソード記憶

3歳頃からは「いつ、どこで、何をしたか」というエピソード記憶ができるようになっていきます。「今日保育園でお店屋さんごっこやったんだ!とっても楽しかった!」といった感じです。

この時期からは徐々に子どもに今日一日にあったことや楽しかったことを聞いていくようにしていきましょう。そうすることで、記憶力や説明する力などを日常の中でトレーニングすることができます。

いかがでしたでしょうか?

あくまで目安ですので、うちの子はこんな事ができるようになったからこれを試してみようかなど、お子さんの成長に合わせての参考にしていただけたら嬉しいです。

皆さんの子育てを応援しています!

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登録者10万人超のYouTube『子育て勉強会TERU ch』より
登録者10万人超のYouTube『子育て勉強会TERU ch』より

幼児教育講師/家庭教育アドバイザー

YouTube登録者11万人超。これまで1,200人を超える子どもの教育に携わらせてもらってきました。幼児教育現場で培った知識を世の親御さんにお届けし、親子共に成長できる子育ての実現を目的として活動しています。現在は、親御さん向けの子育てコミュニティの運営や、子どもの脳と心を育む子ども向け動画作成に力を入れています!

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