【札幌市中央区&北区】札幌駅東口コンコースの人の流れが変わってきた!
今は昔。。。
札幌駅の新幹線開業に向けた工事のため、私が何度も勝手に言っていた、実質的北6条通りに相当していた駅構内の「南側連絡通路」通称コインロッカー通りがなくなって、はや数ヶ月。以下の写真は昨年5月のものです。写真に注釈の特にないものは現時点の写真です。
札幌駅の新幹線開業に伴う工事記録は、主にこの記事を担当するようになってからいくつかメモしてきました。
★2022年8月 駅の改造情報に右往左往。
★2022年9月 涙の、さよならパセオ。
★2022年10月 11番線登場。
それでは、そのコインロッカーはどこに行ったのでしょうか?
南側連絡通路にあった巨大なコインロッカー群は駅構内のあちこちに散らばりましたが、最もそれらを多く引き継いだのは、東コンコース(東口)北側のお土産やさん「北海道四季彩館東口店」さんの前のスペースです。
四季彩館はかつては西口にも大きな店舗がありましたが、札幌駅の構内改修のためクローズ、この東口のお店が駅構内唯一の四季彩館となってしまいました。
ん?あれ?このスペースは、もともと?
そうです、ここは昨年の夏頃までは、団体バスツアーの集合場所でした。クラブツーリズム、阪急交通社などのツアーに参加される方がここで集まり、毎日たくさんここから北口のバス駐車場に誘導され、そしてツアーに出発していました。私も昨年6月まではクラブツーリズムの日本語兼英語添乗員として時々通訳案内士業務の傍らバスに乗っていました、懐かしいなあ。
下のほぼ一年前の写真を見ていると、「団体待合所」という表示看板がなくなっているのはもちろん、その近くにぶら下がっていた「2021年10月1日より北側連絡通路は通れません。」の告知も外され、現在では枠だけ残っている状態ですね。
それと写真外ですが、床の「ここから団体客ははみ出ないで」的な赤い枠囲みもなくなったのです。
元々は北口にあった団体ツアー集合場所「鐘の広場」が真っ先に新幹線工事の関係で無くなって(現在は11番線の下ですね)以降の臨時の、1年足らずの場所でしたが、そんな短期間のみの場所でもなくなれば寂しいものです。
そして現在。
コインロッカーは当たり前ですが、なかなか空いていません。一等地ですものね。空いていないかなーとたくさんの国内外の旅行客の人が探しています。また、ラッキーな事にここに荷物を預けることができた人は、ここを仲間内の集合場所にしているグループもたくさん。
つまり、ここにはたくさんの個人旅行客で溢れかえっています。そしてその多くはアジア系のインバウンド観光客の方々のようです。
近くには各言語のパンフレットラックもありますし、集合には良い場所ですね。(この付近のインバウンド対応の観光案内所については、また取り上げるつもりです。)
つい半年前には、カラフルな各社のツアーバッヂをつけた札幌在住の方々が、団体ツアーで富良野や小樽、時には温泉やミステリーツアーに行くためにウキウキ集まっていた場所。
そこが今ではインターナショナルな個人旅行の場所になっているのですね。
コロナ時代が一旦節目を迎えて考える事、ガイドとして。
全国通訳案内士として肌では感じていますが、コロナ規制緩和の後に、インバウンド旅行客が戻ってきたのは当たり前の事。
でも私にとってはそのことよりも、ウェブの各種サービスの発達とインターネットを使いこなせる年代がどんどん拡大していることを受けて、団体ツアーよりも個人ツアーが多くなってきている、と言う事の方が大切な変化だと思います。
私たちはガイドをするだけではなく、個人旅行の増加に向けてどう札幌を訪れてくれる個人客がガイドなしに快適に市内を歩けるのかを考える事が、次世代のガイドにとっての大きな使命になってくると思います。
テーマ性の強いマニアックや招聘事業などを除いて、この場所の変化を見ていると、普通のツアーであればもう通訳案内士のガイドはいらなくなるのかな?という予感がしました。
時代の空気を感じるためにも、ガイドそしてライターである限り、私は札幌駅をずっと観察していきたいなと思っています。
■札幌駅■
駅の情報は、こちら。
住所:札幌市北区北6条西4丁目1-1
(駅ビルは中央区北5条)
札幌駅の新幹線工事の情報などは、こちら。