【0〜1歳】赤ちゃんの脳の育て方!子どもの可能性を広げる家庭での環境づくり3つの鉄則
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『赤ちゃんの脳を育てるためのご家庭内の環境作り』というテーマでお話しします。
【0歳は子どもの可能性を広げる大事な時期】
赤ちゃんの時期、特に0歳は脳の成長にとって最も重要であることは間違いありません。
この時期にどんな刺激を得て脳がどのように成長していくのかで、子どもの今後の可能性を大きく広げることもできます。
今回の内容を実践することで、次の3つの観点から子どもの可能性を広げることができます。
- 脳の成長を促進して、能力の面で可能性を広げる
- 好奇心を育て、子どもが自ら挑戦できる可能性を広げる
- 人見知りになりづらい脳を育て、多くの人と良いコミュニケーションを取れる可能性を広げる
強い脳が育っていて、好奇心溢れていて、人とのコミュニケーションを怖がらずどんどん自分から人の輪を作っていけるようになると、どれだけその子の可能性が広がるかは容易に想像できますよね。
では、そのためにはどうしたら良いのか。
ここからはご家庭でできる環境作りを全部で3つご紹介し、なぜその環境作りが大切かも併せて解説していきます。
1.赤ちゃんの行動できる範囲を広げる
皆さんお家の中を一周グルっと見回してみてください。
赤ちゃんが行動できる範囲はどれくらいありますか?
赤ちゃんは生後しばらくして自分で手足が動かせるようになってくると、一生懸命手足を動かして自分の体や周りの物を触ったり口に入れたりします。
これは、今触っている物が自分の体の一部なのか、そうでないのかを確認しているとても重要な作業です。
これにより、脳にたくさんの新たな刺激を受けながら周りの物を認知していくのです。
さらにハイハイや伝い歩きができるようになると行動範囲はグッと広がります。
そのときに意識して欲しい環境作りが、赤ちゃんが行動できる範囲を可能な限り広げてあげるということです。
よく、赤ちゃんをずっと赤ちゃん用ベッドに寝かせておいたり、ハイハイをしだしたら危ない物を触らないように柵をつけて行動範囲を制限する方がいますが、それは脳の成長の面から考えると非常にもったいないです。
行動範囲を狭め赤ちゃんが触れられる物を制限するということは、赤ちゃんが得られる新たな刺激を制限することになります。
柵の中でいつも同じおもちゃばかりに触れて同じ刺激を受けるのと、自由に家の中を動き回り、おもちゃやそうじゃないもの関係なく触りたい物を触るのとでは脳の成長に雲泥の差が出ます。
そして、行動範囲を広げることは好奇心の面でも大きな役割を果たします。
移動ができるようになった赤ちゃんは自分の意思で動き、自分の意思で触りたい物を触るということを繰り返します。
これは、そのまま自らの好奇心を発揮して主体的に行動する練習と言えます。
好奇心はあっても触ることができずに見ているだけでは、主体性を発揮して好奇心を満たすことにはなりません。
さらに、人見知りをしない子に育つという面でも効果を発揮します。
そもそも人見知りってなぜするのでしょうか。
人見知りの原因をシンプルにいうと「新しい見知らぬものにびっくりしてしまう」ということです。
なので、幼少期から新しいものとたくさん出会い、それを臆せず触ったり感じたりしていくことで、人見知りをしにくくなるわけです。
行動範囲を広げることで新たな出会いが増えれば、それだけ人見知りになりづらくなるということですね。
2.触って良いものはなるべく手に取れるように置いておく
行動範囲を確保した次は、その行動範囲にある『もの』にフォーカスして考えていきましょう。
まず、0歳の内に脳を成長させるためには次の考え方を持って子育てをしてみることをおすすめします。
・『家を荒らされれば荒らされるほど、赤ちゃんの脳は育つ』
・『家の中の荒れ方は赤ちゃんの脳の豊かさ』
もちろん家の中はなるべくキレイにしておきたいですよね。その気持ちはよくわかります。
ですが、脳の成長の面から考えると0歳の内は汚くて良いと腹をくくって子育てをしてほしいと私は思っています。
こういうことを言うと「そんな環境では整理整頓ができない子に育ってしまうのでは?」とご心配になる方もいるかと思います。確かにその考え方は間違ってはいません。
ですが、それは1歳半くらいからで良いと私は思っています。
子どもがある程度俯瞰して環境を見れるようになり、それを自分のものにしていくのは2歳くらいからなので、そこから整った環境を意識すれば大丈夫です。
そして、子どもが自ら片付けができるようになるにはもちろん知能の発達も重要です。
それを考えると、部屋の汚さは気にせずに0歳の内に脳をちゃんと育てておくことの方が後々の整理整頓ができる子に育つ助けになると私は考えています。
3.危険なものは置かない
ここまで赤ちゃんの行動範囲を広げ色んな物を手に取らせてあげましょうとお話ししてきましたが、その分危険な物には気をつけなくてはいけません。
- 誤飲する恐れがあるもの
- 尖っていて危ないもの
これらは絶対に手の届くところに置いておいてはいけません。0歳の内は徹底的に排除すべきです。
もちろん命の危険があるからというのもありますが、もう1つの理由として脳の発達を阻害する恐れがあるからです。
危ない物があると、どうしても親が発する『禁止語』。いわゆる「ダメ!」「やめて!」という言葉が多く出てしまいます。
これを幼少期に多く言われると、その言葉が脳内でリピートするようになり、自然と挑戦をしなくなったり興味を持とうとしなくなってしまったりするのです。
「0歳はまだ言葉が分からないから関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、全く逆で、0歳〜3歳は聞いたもの見たものを全て取り込んでしまう時期です。
良いものを取り込めばそれが一生残りますし、悪いものを取り込めばそれが一生残ります。
なので、幼児期の禁止語は極力減らす。その方法として、禁止語を言わなくて済む環境作りは効果がとても大きいのです。
いかがでしたでしょうか?
今回私は、脳の成長の観点から見た理想像をお伝えしました。
あくまで理想ですので、これならできる!というのをご家庭に合った形にして取り入れていただければ十分効果が出ます。
子育ては100か0ではありません。できる限りできる範囲で実践していけば、ちゃんとお子さんの成長につながっていきます。
皆さんの子育てを応援しています!