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【札幌市中央区】まだ間に合うひな祭り。3/20まで札幌レトロな「三菱鉱業寮」に個性派のおひな様展示中

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

先日、大切な知人から「あ!ひな祭りの写真を撮り忘れてしまった!」と連絡が入りました。

さて、どうしましょう。探したところ、今月、3月20日までおひな様が撮影できる場所が札幌市内にありました!

北海道は春が遅いので、少しでも陽気が感じられる時間まで飾りたいと、ひな祭り以降もしばらくは展示しているとのこと。

場所は、創成川イースト地区の「旧三菱鉱業寮」です。

この写真は先週の訪問時のもの。今は日々雪は少なくなりつつあります
この写真は先週の訪問時のもの。今は日々雪は少なくなりつつあります

今回の展示場所は、この古き良き昭和の香りがする建物の2階に上がります。

そうすると、かわいらしいおひな様たちがたくさん。

キュートな動物のおひな様もあります。

こちらはうさぎさん。

その名も「萌兎」びなです
その名も「萌兎」びなです

こちらがきつねさん。

お稲荷さんがかわいいですね
お稲荷さんがかわいいですね

大小あわせて、100以上のおひな様やお人形がお出迎えしてくれたのでした!

こんなかわいい貝合わせのディスプレイもあります。

この歴史的な建物について少しだけお話しします。

まず最初は、2代目北海道庁長官・永山武四郎の邸宅としておとなりの和風の建物が建設されました。続いて昭和時代に入り、その邸宅を買い取った旧三菱鉱業がそれに隣接して、和洋折衷のモダンなこの「旧三菱鉱業寮」を増設。

おりしも時代は炭鉱や鉄道建設の全盛期。社員の保養施設として大活躍したのです。

昭和レトロ建築の傑作のひとつです
昭和レトロ建築の傑作のひとつです

かつてのものづくり地域として賑やかであった現在の創成川イースト地区の中心として、お隣の札幌ビール第一工場(現在のサッポロファクトリー)とならび、地域のシンボル的な存在でした。

2019年には、国登録有形文化財に指定され、現在では地域の歴史を紹介する資料館として、また地域住民の交流するセンターとして活躍しています。

建物の管理者の方いわく、地域に根ざした活動をしている中で、このレトロな空間を気に入った地元の愛好家の方たちが、北海道の風土に合わせたオリジナルなお人形さんたちを毎年作って、ご好意で展示してくれるようになったということです。

今では毎年変わるおひな様に会いに来るファンもたくさんいるとの事です。

北海道の春も、あともう少しでやって来ます。今回お連れした知人も、このおひな様のおかげでひと足早く春の暖かい気持ちになり、喜びながら写真をたくさん撮っていました。

展示の終了まであと数日あります。春の訪れを感じに、街の中心部から少しだけ足を伸ばしてみませんか?

■旧永山武四郎邸・旧三菱鉱業寮

おひな様の展示期間は3月20日までです。

開館時間:9時~22時

(おひな様の展示も同じ時間です。)

休館日:毎月第2水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始

入館料:無料

住所:札幌市中央区北2条東6丁目

(市営地下鉄東西線「バスセンター前駅」10番出口より徒歩10分)

エレベーターはないのでご注意下さい。

電話:011-232-0450

公式サイトはこちら 

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや日本遺産炭鉄港、日本遺産候補小樽、サッポロコンシェルジュのガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。最近、少し鉄気味。交通ネタや都市インフラに興味が行きつつあります。サイダー(シードル)大好き。ホルン(フランス式ピストン)とテナーホーン吹き。

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