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【ゴルフ】会心の当たりが増えて平均飛距離が伸びる アドレス時のボール位置の決め方

野洲明ゴルフ活動家

正解がわかりにくいボール位置

多くのゴルファーが疑問に感じやすいのが、アドレス時のボール位置。つま先とボールの距離や、どの程度左足(右足)寄りかという左右の位置関係は、特に初心者にとってつかみにくいポイントだ。

クラブによって長さや特性が異なるため、つま先とボールの距離や左右の位置関係が異なる。

正しいボールの位置を覚えることができると、バランスが良いアドレスをとりやすくなり、良いショットの確率が上がりやすくなる。

そこで、ボール位置の決め方について解説していく。

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ボール位置の決め方

前後の位置関係

ボールとつま先の距離はどのように決める?
ボールとつま先の距離はどのように決める?

ボールとつま先の距離は目で測るものではない。

コースラウンドでは8割以上が傾斜地からのショット。平らな練習場でボールとつま先の距離を覚えても、その距離をコースで使うことはあまりできない。

また、コースラウンドで使用するクラブは最大で14本になるので、目で測るとなると14通りのボールとつま先の距離を覚えなければいけない。さすがにそれは無理だろう。

ではどうするのか。

自分の構えをまず決めて、その時のクラブヘッドの位置にボールの位置が合うように足の場所を調整するのだ。

・体重がつま先とかかとに偏らない
・手と体との距離がこぶし1個半から2個程度
・前傾角度約30度(7番アイアン)

などを確認しながら、バランスが良いアドレスをした時の、クラブヘッドとつま先の距離がボールとつま先の距離となる。ボールとつま先の距離ありきで、それに合うようにアドレスを決めるのではなく、アドレスありきで、そのアドレスにボール位置を合わせていく、という流れだ。

左右の位置関係

左右の位置関係は自由度が高いが、ドライバーで左足かかと内側の延長線上、が基準となる。ピッチングウェッジで両足センターだ。

ドライバーのボール位置の基準
ドライバーのボール位置の基準

ピッチングウェッジのボール位置の基準
ピッチングウェッジのボール位置の基準

低弾道のショットなどの応用テクニックでは右足寄りにする場合があるが、基準はどのクラブも、両足センターから左足かかと内側の延長線上の間におさめていた方が良いだろう。

足踏みをしながら決めていく

ボールと正対するように最初に立った時の足の位置は仮の位置だ。そこから前傾したり足幅を決めていくなどして、アドレスを完成させていくわけだが、その時には足踏みをしたい。

ペタペタと小刻みに足踏みをしながらアドレスのバランスを整え、アドレスに対してのボール位置を決めていく。

ツアー選手の動きを見ると、アドレスに入ってから、始動するまではペタペタと足踏みをしている。ショットのイメージを創りながら、スムーズに始動するためのアドレスを整えているのだ。

当たりの良し悪しによってボール位置を変えない

左右の位置関係は、その時の調子などによって少しは変えても良いだろうが、前後の位置関係は変えない方が良い。

トップが続く場合はボールに近く立ちやすく、ダフリが続く場合はボールから遠くに立ちやすいが、前後のボール位置の調整でそれらを防ぐのは良くない。前後の調整をするということは、アドレスのバランスを崩しているわけだから、一時的に良くなったとしても、おそらくそれは続かない。

バランスが良いアドレスをしているにも関わらずミスしているのであれば、スイングに問題がある。そこに目を向けたい。

会心の当たりを増やすため、正しいボール位置の決め方を覚えていきたい。

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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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