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リブゴルフCEO、グレッグ・ノーマンの「後継者が決まった」と米メディアが報道 #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「グレッグ・ノーマンCEOの後継者が決まった」というニュースが世界のゴルフ界に一気に広がっている。

ノーマン(69歳)はサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」の支援を受け、リブゴルフ創設に奔走。創設以来、ノーマン自身がCEOに就任し、その運営を担っている。

しかし、今年10月に「PIFがノーマンの後継者探しを始めている」というニュースが流れ、そして11月27日(米国時間)、米スポーツ・ビジネス・ジャーナルとジ・アスレチックが「ノーマンの後継者が決まった」という第一報を流すと、米欧メディアが一斉にビッグニュースとして報じている。

「ノーマンの後継者」と報じられているのは、米国のNBA(全米バスケットボール協会)やNHL(ナショナルホッケーリーグ)などで長年、エグゼクティブを歴任してきたスコット・オニール氏。

米スポーツイラストレイテッドによると、オニール氏は現在、マーリン・エンタテイメントのCEOを務めているが、2024年の年末で同社を離れる手続きを行なっているという。

今回の報道を受け、ノーマンCEOやリブゴルフからは、声明もコメントも出されてはいない。

だが、10月に米スポーツ・ビジネス・ジャーナルから「PIFがノーマンの後継者探しを始めている」と報じられた後、ノーマンは米スポーツイラストレイテッドの取材に応え、「私の任務と私の将来は疑う余地もない。時間がすべてを物語る、私はリブゴルフの2025年シーズンを無事に開幕させ、完了させること。それがすべてだ」と語っていた。

ノーマンがリブゴルフを創設し、CEOに就任したのは2021年10月のこと。その際、CEOとしての契約は4年とされていたため、契約満了は4年後の2025年9月末となる。

そうした事実を元に米スポーツイラストレイテッドは、2024年末にオニール氏がリブゴルフの新CEOに就任しても、ノーマンは契約が満了するまではリブゴルフに残り、新旧2人のCEOが仕事を引き継ぐための移行期間を設けた上で、9月末にノーマンが去ることになるのではないかと見ている。

それにしてもリブゴルフの「顔」だったノーマンが本当にリブゴルフから姿を消す日が来るのだとすれば、それはそれで、なにやら淋しい気もしないではない。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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