【速報】2021年箱根駅伝「ナイキの厚底」着用率がついに94.3%(往路)に!
■レース自体も見どころ満載だった!
スタートすると5時間半以上はテレビの前から離れられなくなるのが毎年の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝)だが、いやぁ今年も面白かった。花の2区では14位でタスキを受けた東京国際大のビンセント選手(2年)が前を走る選手のすべてを抜いていきなりトップへ。以後も中継地点ごとに順位が目まぐるしく代わる。
そんな激しいレースを制し往路優勝したのは、ダークホースの創価大だ。箱根出場は4度目、前回大会で9位に入り初シードを獲得した新興校だった。振り返ると、派手な区間賞こそなかったものの、各区間地味に上位に食い込んでいた。
1区:福田悠一(4年)区間3位→3位
2区:ムルワ(2年)区間6位→2位
3区:葛西 潤(2年)区間3位→2位
4区:嶋津雄大(3年)区間2位→1位
5区:三上雄太(3年)区間2位→1位往路優勝
見せ場をつくったのは、4区の嶋津選手だ。昨年の大会ではアンカー10区を走り、区間新の走りで初シードをもぎ取った創価大のエースである。首位の東海大から34秒差でタスキを受け取り、約5.6kmで前を行く東海大の佐伯陽生選手(1年)を抜き去り、先頭へ躍り出る。以後、区間2位の走りで2位に浮上してきた駒澤大と1分42秒の差をつけ、山登りの5区へとつなぐ。
5区の三上選手は、背後から東洋大の宮下隼人選手(3年)がヒタヒタと追い上げる中、それよりも速い区間2位のスピードで走り切り、2位(東洋大)との差を2分14秒まで広げて往路フィニッシュへ飛び込んだ。
昨年の覇者、青山学院大がまさかの12位だったことを除けば、2位東洋大、3位駒澤大、5位東海大と優勝候補が順当に上位を占めている。それだけに創価大の往路優勝は、アッパレとしか言いようがないのである。
■ほぼ全員がナイキを履いているようだった
そんなわけで明日(3日)の復路も実に楽しみだが、恒例の「ナイキの厚底」着用率を発表しよう。あくまでも目視による速報値とお断りして、でも凄いことになっていた。往路105人中、今年はなんと99人が「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」もしくは「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」を履いていたのだ。着用率にして、なんと94.3%である。
昨年の着用率84.3%から、まだ往路だけだがついに9割を超えてきた。テレビを観ていると、ほぼ全員が履いているように見えたほどだ。そして、これだけ多くの選手が履いていれば当然なのだが、区間賞のすべても「ナイキの厚底」が叩き出している。
1区:鎌田航生(法政3年)アルファフライ
2区:ビンセント(東京国際2年)ヴェイパーフライ=区間新
3区:石原翔太郎(東海1年)アルファフライ
4区:オニエゴ(山梨学院3年)アルファフライ
5区:細谷翔馬(帝京3年)ヴェイパーフライ
私が初めて箱根駅伝での「ナイキの厚底」シューズ着用率のリポートを始めたのは2019年からだった。その年は往路復路合計で着用率41.3%、区間賞の70%がナイキ着用者によるものだった。いまでは80%、90%に慣れてしまったが、当時の着用率41%はそれでも驚異的な数字だった。その後、各大会での着用者が増え続け、2020年の箱根駅伝では着用率84.3%、区間賞の90%(うち区間新6つ)がナイキに跳ね上がる。
【参考記事】箱根駅伝 なんと区間賞の70%を“厚底シューズ”が叩き出していた!
【参考記事】2020箱根駅伝 “厚底”に履き替えた青山学院大が優勝奪還/ナイキ着用率はナント84.3%に急増!
今年はまだ復路が残っているが、現時点では着用率94.3%、区間賞の100%がナイキという数字になった。とりあえず今日は往路の速報値をお届けする。さて、復路はどうなることだろう。