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49歳。浪費家の夫から浮気をされた挙句に調停離婚を切り出されました。~おみおじリポート(145)~

大宮冬洋フリーライター
シングルマザー経験を踏まえ、「なるようになる」勢いで婚活中です。(本人提供)

これから住む場所は相手との楽しい話し合いの中で「なるようになります」

※2023年4月26日追記。飯嶋さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら良き出会いをオネットではご紹介できませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 なるようになる、なるようにしかならない――。日々を懸命に生きている大人の感慨だと思います。特に子育て中の人が口にすると説得力がありますよね。再婚を望む場合、この姿勢を婚活にも適用してほしいと思います。

「すぐに福岡を離れることはできません。息子はまだ義務教育中ですし、私も職場での責任があるからです。でも、同じく子育て中の妹は旦那さんとうちの近所に住んでいるので、母のことはいずれ任せられるかもしれません。いずれにせよ、まだ見ぬ結婚相手との話し合いの中でなるようになると思っています」

 福岡県在住の飯嶋雅子さん(仮名、49歳)は、母親と中学生の息子と実家で暮らしています。「婚活を応援してくれそうな気配」もあるという息子は数年後には自立してくれるでしょう。飯嶋さんはアクティブに生活を楽しめる年齢のうちにパートナーを見つけたい、と思ってオネットに入ってくれました。

「家族の生活が成り立つ程度には私も稼げているので、結婚相手に養ってもらうつもりはありません。大人同士で語り合えて、精神的な安心を共有できるような関係になりたいなと思っています」

旅行好きの飯嶋さん。祝祭日も利用して、年に4回くらいは長めの国内旅行を楽しんでいるそうです。(本人提供)
旅行好きの飯嶋さん。祝祭日も利用して、年に4回くらいは長めの国内旅行を楽しんでいるそうです。(本人提供)

不慣れな家事と育児でボロボロになった私。夫に目を向ける余裕がありませんでした

 40歳のときに離婚を経験した飯嶋さん。浮気をされた挙句に調停離婚を切り出されたと振り返ります。

「結婚してしばらくはお互いに仕事を頑張りながら新婚生活を楽しむつもりだったのですが、すぐに妊娠。出産ギリギリまで働いていて、つわりがひどくて心身がボロボロになってしまったんです。結婚して初めて実家を出たので、不慣れな家事をこなすのも大変で……。前夫は仕事で午前様になることが多く、家のことを協力などはしてくれませんでした」

 余裕がなくなって夫に目を向けることができなかったと飯嶋さんは反省中。前夫の「否」のほうが明らかに大きそうな事例ですが、離婚という失敗から学ぶのは大切なことですよね。

 ただし、飯嶋さんは「仕事ができる人」と一緒にいたいという願望は一貫しています。前夫は外で華やかに振る舞っているけれど自分の金銭管理もできないような人だったそうですが、相手選びに関しては反省をあまり生かせていないのでしょうか。

「華やかな職種で目立っている必要はありません。むしろ地道に努力している人に惹かれます。ガッツリ働いた経験とか、やりがい体験を経た人。そこから出てくる余裕のある、ちゃんと大人の人がいいです」

 飯嶋さん自身が仕事好きなので、お互いの仕事のことを語り合ったりしたいとのこと。もちろん、浮気するような人は論外です。

飯嶋さんは福岡在住。地元のリゾートホテルにて。遠出ができないときは近場で遊んでいるとのこと。「今年の夏休みはBBQやプール、ナイトシアターなどを楽しめました」(本人提供)
飯嶋さんは福岡在住。地元のリゾートホテルにて。遠出ができないときは近場で遊んでいるとのこと。「今年の夏休みはBBQやプール、ナイトシアターなどを楽しめました」(本人提供)

結婚とは時間をかけて相手を大人に育てる面倒臭い作業。その覚悟はありますか?

 ここまで飯嶋さんの話を聞いていたマチコ先生。彼女の「結婚の条件」を冷静にまとめました。

「仕事ができて包容力がある大人の男性、ということですよね。15年前に飯嶋さんが結婚したときよりも条件がプラスされています」

 前夫は「仕事はできる」けれども私生活では無責任で子どもっぽい人だったようです。そのときよりも年齢と経験を重ねた飯嶋さんは、相手に「大人であること」を求める前に自分が魅力的な大人として振る舞うことを重視すべきかと思います。

「確かに、私自身が立派な大人かと言われたら心配になります……」

 飯嶋さんは素直に受け止めてくれました。すかさず言葉を続けるマチコ先生。

「男性にも素直さがあれば、少しずつ変わっていくものです。結婚は時間をかけて相手を大人に育てていくという面倒臭い作業でもあります。でも、それはお互い様なのです」

 一人息子をほぼ育て終えて、自分自身も「養ってもらう必要はない」と明言する飯嶋さん。今度は余裕を持って男性と向き合えて、許し合い補い合いながら前に進めるのではないでしょうか。最初から「完成品」を探すのではなく、育て甲斐のありそうな相手を見つけましょう!

食への好奇心も旺盛な飯嶋さん。「スイーツやハンバーガーなど、気になったお店にはまず行ってみます!」(本人提供)
食への好奇心も旺盛な飯嶋さん。「スイーツやハンバーガーなど、気になったお店にはまず行ってみます!」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。飯嶋さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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