お金を貯める口座は1つだけ、2つ以上 どっちが貯まりやすい?
お金を貯める口座は1つだけ、もしくは2つ以上と、どっちが貯まりやすいのでしょうか。口座が1つだけの場合、入金も出金も貯金も、すべてその口座で管理することになります。すると、毎月の収入から出費を差し引いた「余ったお金」を貯金するということになりがちです。
一見、お金が貯まりそうですが、この方法をとっている人の多くは、思うように貯金できていない場合が多いのです。よほど物欲がない人を除いては、貯金は「余ったら」という気持ちでは貯まっていかないのです。毎月これだけは貯めるという金額を決め、電気代や保険料と同じ扱いで、半強制的に収入の中から引いていくのが、賢い貯蓄方法です。
しかし、貯金口座が1つだと、まだ十分ではありません。自動積み立てを使って、貯金分をお給料から天引きする形にしてもいいのですが、ボーナスや臨時収入があった場合は、お金のやり場に困ります。だから、貯金用の口座を新しく作り、2口座以上の体制で貯めていく必要があるのです。
1つは、完全に家計をやりくりする口座にします。お給料の入金から生活費の引き落としまでを、この口座で行います。貯金用の口座には、定期預金口座をあてます。この口座には毎月の貯金額を入れるだけにして、引き落としには使わないようにします。
上手にお金を貯めている家庭は、たいてい3つ目の口座を持っています。1つは日々のやりくりをする普通預金、もう1つは、ボーナスなどの臨時収入を入れるためのプール用口座。出し入れ自由で普通預金より有利な金利が適用される貯蓄預金を利用してもいいでしょう。そして最後は、貯める専用の定期預金や財形貯蓄の口座です。
子どもの入学費や旅行といった特別な支出をする場合は、2番目の臨時収入口座を使います。貯める専用口座には絶対に手をつけず、「開かずの口座」にしてしまいます。臨時収入の口座も、お金がある程度貯まってきたら、開かずの口座にお金を移し、手を出せないようにしましょう。これくらい何重もの体制をとれば、無理なく自然にお金が貯まっていきます。3口座をうまく使い分けられそうにない人は、2口座から始めるのも良いでしょう。