平均1.9皿…回転寿司店のサイドメニューの利用状況をさぐる
・日頃から回転寿司店を利用する人の寿司を食べる平均枚数は9.5皿(2018年)。
・サイドメニューは平均1.9皿で男女ほとんど変わらず。回転寿司店の利用では男性より女性の方がサイドメニューのウェイトが高い。
・カフェ代わりに回転寿司店に行ったことがある人は12.2%。女性の方が多い。
ここ数年の間に回転寿司店界隈で生じた大きな変化として挙げられるのが、サイドメニューの充実。そのサイドメニューはどれほど利用されているのだろうか。マルハニチロが2018年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2018」(※)を基に確認する。
今調査対象母集団(月一以上で回転寿司を利用する人)においては、一度の利用で食べる寿司の皿数は大よそ10皿。これにはサイドメニューは含まれていない。
それではサイドメニュー、例えばみそ汁や茶碗蒸し、各種デザートなどは何皿選択されているのだろうか。平均では1.9皿で、男女別でも差異は生じていない結果となった。
ボリュームゾーンが1皿から2皿なのは男女共通だが、男性はゼロ皿が9.2%もいるのに対して女性は4.4%。ボリュームゾーンのうち2皿の項目でも女性は男性と比べて2.4%ポイント高い。3皿も女性は男性には2.4%ポイントの差をつけている。報告書で開示されている平均値が男女で1.9皿と変わらないのは、5皿以上で男性が女性に大きな差をつけているからなのかもしれない(ちなみに5皿以上を5皿とした上で期待値計算をすると、男性は1.868皿、女性は1.916皿となり、わずかに女性の方が多い結果が出る)。
寿司そのものは男女間で3.2皿の差が生じていることを併せ考えると、回転寿司店の利用では男性より女性の方がサイドメニューのウェイトが高いことになる。
ちなみに回転寿司店をカフェ代わりに使ったことがある人は、全体では12.2%。男性は10.8%だが女性は13.6%と、女性の方が多い。
「カフェ代わり」の具体的定義は無いが、イメージとしては寿司を食べず、スイーツやコーヒーなどのサイドメニューのみを取って食べると判断すればよいだろう。この点でも、男性よりは女性の方が回転寿司店でのサイドメニューに注目していることがうかがい知れるというものだ。
■関連記事:
※回転寿司に関する消費者実態調査2018
2018年2月27日から2月28日にかけて、関東(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・茨城県・群馬県)・関西(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)それぞれに在住の15歳から50代の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では5067人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上で回転寿司店を利用している人1000人を対象としている。本調査の男女比・地域比率はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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