ゲスすぎ!こなき爺の故郷・山城町に残る伝説!本当にあった妖怪村について紹介
阿波踊りで有名な徳島県に妖怪の村があるのはご存知でしょうか?
そこは徳島県三好市山城町。
実は、妖怪を世に広めたマンガ「ゲゲゲの鬼太郎」にも登場する妖怪「こなき爺」の故郷でもあります。
アニメ・マンガでは主人公である鬼太郎の味方として活躍する頼もしい仲間ですが、故郷・妖怪村に伝わるこなき爺は恐ろしい妖怪だったようです。
存在した妖怪村
徳島県三好市山城町は、落石や地滑りが頻繫に起こる地として有名でした。
これらの不運な事故に巻き込まれ死亡する人も多かったようです。
やがて、このような身の回りに起こる不吉な出来事をこの地域の人々は、すべて妖怪の仕業として語り継ぐようになります。
そして誕生した妖怪のひとりが、「こなき爺」です。
こなき爺とは
徳島県三好市山城町に伝わる妖怪「こなき爺」は、民俗学者・柳田国男 氏が編集した「妖怪名彙」や、水木しげる 氏の漫画「ゲゲゲの鬼太郎」にも登場しています。
名前の響きや想像では、それほど怖い妖怪の部類には値しないと思う方が多いかもしれません。
しかし、こなき爺はゲス手口で善人を騙し、最後は命まで奪ってしまう極悪非道な妖怪だといいます。
・こなき爺のゲス手口
こなき爺は老人の姿をしていますが、その姿とは裏腹に赤ん坊の泣き声をマネるのが非常に得意な妖怪です。
得意の泣きマネで人間の気を惹きつけ、近寄ってきた人間にしがみつきます。
しがみつかれてしまうと、すでに手遅れ状態。
こなき爺の体重が徐々に重たくなり、放そうとしてもしがみついて離れず、ついには命を奪ってしまうのです。
妖怪伝説が残る理由
山城町には、こなき爺のほかにも数多くの妖怪伝説が残っています。
というのも、傾斜が急で険しい土地ばかりの山城町には、崖や淵が多く、地元民は古くから自然災害に苦しめられてきました。
こうした厳しい土地で生きるための知恵として、何世代にもわたって怖い妖怪伝説を語り継ぐことで、子供たちに危険な場所へ近づかないようにと教えを説いてきたのだといいます。