沖縄・八重山地方で夜間断水始まる 今後の雨の見通しは?
【沖縄・八重山地方で夜間断水始まる】
雨の少ない状態が続く沖縄・八重山地方ではダムの貯水率が低下している事から、30日(木)から夜間断水を行う事となりました。石垣島・真栄里ダムの貯水率は50%を下回り、西表島の川はカラカラの状態となっています。
【夜間断水の対象地域と時間帯】 (竹富町役場・水道課発表)
対象地域:竹富町の西表島とその周辺離島(竹富島・波照間島を除く)
時間帯:夜10時から翌朝6時にかけて
【平年の2割程度の降水量】
夜間断水が始まる西表島の8月からの雨量は181.5ミリ。石垣島の雨も少なく111ミリ。
八重山地方各地で平年の2割程度の降水量にとどまっています。
雨の少ない理由は、夏の間高気圧に覆われて晴れた日が多かった事、台風接近によるまとまった雨が降っていない事が大きな要因といえます。
【八重山地方への台風の接近】
今年、八重山地方に接近した台風は5個ありましたが、1個の台風の雨量は20ミリから30ミリ程度となりました。
【今後の見通し】
30日(木)に気象庁から発表された1ヶ月予報によりますと、11月はじめの1週間は少雨の状態が続く見込みです。その後は平年に比べて曇りや雨の日が多い予想となっています。
【11月の台風接近は0.1個】
11月の台風接近数の平年値は八重山地方は0.1個。11月の台風発生数の平年値は2.3個となっています。(1951年からの統計)
11月の台風は南海上の高気圧の西への張り出しが弱まる為、ほとんどの台風は沖縄からやや離れたコースを進むようになります。沖縄に台風が接近する事自体が少ないのです。
断水を行う決定をした竹富町役場によりますと「ここ最近で断水の記憶はなく、今回の断水もいつまで続くか全く見通しが立たない」と話しています。
11月の台風接近数は「0.1個」ですが、最新の1ヶ月予報発表による”11月中旬はじめ頃の雨”に期待したいところです。