【長岡市】新町にあるちいさな書店「little books」のテーマは絵本を通じて人と通じあうこと
長岡市の新町にある普通の古民家のようなこちら、実は本屋さんなんです。
ちいさな書店「little books(リトルブックス)」は、もともとお店の方が関原のご自宅で9年開いていたお店。2023年7月からこちらでオープンしています。
引き戸を開けると懐かしい土間が。靴を脱いで上がるスタイルはなんだかおばあちゃんの家に来たような気持ちに。この土間に惚れ込んだこともあってこの物件にしたんですよ、と代表のひろかわかよこさんは話してくれました。
外観からは想像がつかない量の本が店内には並んでいました。
定番の「もいもい」をはじめ、小さなお子さんにもぴったりの絵本もこちらには並んでいました。
11ぴきのねこなど、絵本のぬいぐるみたちがお昼寝をしていました。「とぶえほん」は北から南まで飛ぶ鳥の目線がまるまる絵本になった素敵な作品です。
身体や性に関する絵本も。たきれいさんの「性の絵本」は我が家にもある、大人も子どもも勉強になる大好きな絵本です。
背表紙しか見えないことも多い書店や図書館だと、選ぶ人はどの本が良いのかわからない。だからこそ表紙がよく見えるように配置し、本と向き合えるような環境をつくったそうです。大型書店にはない「ちいさな書店」ならではの良さなのかもしれません。
もともと絵本セラピストとして読み聞かせなどの活動をしていたひろかわさん。読み聞かせの本に聞き手の皆さんが興味をもって、こんな本見たことない、どこで手に入るの? などその場でも話題になったこともあり、自分の書店を開こうと決めたそう。
関原の店舗の頃からの常連さんは「最初にきたとき素敵な本が多くて選べなかったので、私に合う本ってどの本ですか? と聞いたら私に合う本を選んでくれたんですよ。」と話してくださいました。まさに絵本のソムリエですね。
カウンセリングやトリートメントセラピーなど、マンツーマンメニューやイベントなども9:00~12:00の時間帯の中、事前予約で行っているそうです。
「鉄コン筋クリート」や「ピンポン」などで知られる漫画家、松本大洋さんが絵をかいた絵本のコーナーも発見。
お店に並んでいるのは絵本だけではなく書籍コーナーも。こちらに並んでいる本を見てもひろかわさんの個性とセンスが光ります。
京都精華大学で宗教学や哲学を学んでいたひろかわさん、卒業論文は古事記と日本神話だったそう。「ずっと文系だったんです。」と穏やかに話すものの、活動はとてもパワフルです。
高齢者施設でアートセラピーを行うなど、様々な活動経験もあるそう。作業療法士と工作の先生のまんなかってかんじですかね、と笑いながら話してくださいました。
こちらの棚にはハーブティーも並んでいました。
アロマオイルもなど「癒し」に関するものが店内にあふれていました。
土壁に漆喰を塗り、DIYで棚を作ったそうです。手作りとは思えないほどお店に馴染んでるこの棚は絵本をより惹き立てていました。
こちらの棚には売り物ではない、非売品が並んでいました。なかなかお目にかかれないものばかり。
ほぼ全ての本に手書きのコメントが書かれています。
もともとインテリアショップのバイヤーをされていたので買い付けは得意だそう。実は私は絵本が大好きで自分でもそこそこ詳しいと思っていたのですが、そんな私でも見たことがない作品が多い多い。
ひとつとして同じコメントはなく、ひとつひとつの本への愛情が感じられました。
私もひろかわさんの書いたコメントに惹かれて、お気に入りの1冊を見つけてしまいました。林木林さん作、庄野ナホコさん絵の「二番目の悪者」を購入。絵本ですが内容が深い作品だったもので。
駐車場はお店の隣にあります。
お店のテーマは絵本を通じて人と通じあうこと。皆さんもお気に入りの1冊を見つけてみませんか?
little books(リトルブックス)
新潟県長岡市新町3-1-4
営業時間:
マンツーマンメニューなど:9:00~12:00(事前予約)
little books:12:00~17:00
営業日:不定休(HPに掲載)
駐車場:あり
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