【京都市西京区】ステーキのように肉厚で美味い京あげは誰が作っているの? 西山紅葉狩りの後に寄りたい!
いつも買い物をする地域密着のスーパー「リバティー長岡」で購入するお気に入りの「おあげさん」があります。「上田の手あげ」は「京あげ」の種類にはなるそうですが、これがまた、一般のものとは違って、どっしりと肉厚で大きくめちゃくちゃ美味しいんです。そうまるでステーキを食べているよう!
これはいったいどこで作っているんだろうと気になって調べてみると、なんと西京区大原野に工場と直売所がありました。2023年11月20日に早速訪問してみることにしました。この日の早朝は雨がやんで晴れ上がってきたところでした。静かな田畑風景の広がる真ん中にある「豆腐工房 うえ田」の背景の小塩山には綺麗な七色の虹がかかっていました。
直売所に入ると、全国や中部・近畿の豆腐品評会での金賞を始め数々の表彰状が飾ってあります。中でも希少な在来種の国産大豆を数種類ブレンドした充填豆腐の「絹香」や絹ごし豆腐の「上田の絹こし」は金賞や銀賞を取り続けている逸品です。しっとりと濃厚な甘みがあってめちゃ美味! ここでは、出来立ての豆腐や手あげが購入できる他、直売所限定商品もあります。
看板商品の「上田の手あげ」は、厳選された大豆を使用し、菜種油で揚げ、職人さんの手で1枚1枚丹精込めて仕上げられています。グレードの高い国産米油100%の油で揚げた「匠手あげ」、「極厚手あげ」もあります。「京都でもどこにも負けない極上の品質を」とこだわり抜いてきた逸品です。
上田とうふは、44年前(1979年)に洛西ニュータウンの境谷センター市場で夫婦で豆腐店を営んだのが始まりです。市場の撤退とともに23年前、先代の出身地でもあった大原野に移り工場を建設しました。現在は「豆腐工房うえ田」として二代目の上田忠宏代表取締役に引き継がれ、工場長の弟さんを始め、その家族と40人の従業員で運営しています。
上田代表によると「大豆は種類や地域性によって特徴があるため、上田とうふでは、その地域で昔からつくっている在来品品種の大豆や厳選した品種の大豆を豆腐ごとにブレンドするのだとか。また豆腐は、大豆を水に漬ける時間や絞り方、炊く温度などで味が変わるのだそう。ハイブリッド化する一方で、自然由来のにがりで固め、できあがった生地を2度揚げするなど、大事なところは職人さんの手作りにこだわり抜いている」と言います。
「豆腐工房うえ田」では、大原野神社の祭事で年に2回にわたって振る舞い豆腐をしたり、地域イベントへの参加や大原野地域の小学校給食に使用する豆腐を卸したりと、様々な地域貢献も行っています。大原野の大地が子どものころからの遊び場だったという上田代表は、「そっちの方は持ち出しですけどね。うちを知ることもきっかけに大原野にもっと人が来てくれたら。地域が活性化するといいですね」と語ってくださいました。
豆乳、豆乳抹茶、豆乳アイス、調味料などの2次加工品も充実しています。豆腐ドーナツを購入しました。もっちもちの弾力のある一口サイズでこちらもめちゃ美味。毎日でもおやつにしたいです。
善峯寺や大原野神社、光明寺、柳谷観音、正法寺、勝持寺、三鈷寺、浄住寺、地蔵院、柿街道などで紅葉狩りを満喫したら、ぜひ土産物を買いに寄ってみてください!
京大原野の里 豆腐工房うえ田(外部リンク)京都市西京区大原野小塩町15 075-331-7508