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【横浜市栄区】住宅街なのに予約で満席!隠れた人気の「ゆめのカレー店」で本格南インド料理を堪能

いちみ地域ライター(横浜市)

JR根岸線「本郷台駅」から徒歩10分弱。決してアクセスがよいとはいえない住宅街の中に、カレー好きがわざわざ遠方から訪れる南インド料理店があります。

ゆめのカレー店

自宅なのでお店の全体写真は自粛
自宅なのでお店の全体写真は自粛

今回紹介するのは、2024年5月に本郷台の住宅地にオープンした「ゆめのカレー店」。自宅の1階を店舗として営業しているため、看板がないとお店とは全く気付きません。
金、土、日曜日の昼だけの営業です。

靴のままで入れます
靴のままで入れます

店内はカウンター4席と奥には個室が2室。筆者は金曜日に訪れましたが、平日なのに予約で満席でした。
予約しておいてよかった。

靴を脱いでくつろげる小上がりもあるので、小さなお子さん連れでもゆっくりできます。

友人とカウンターでいただきました
友人とカウンターでいただきました

ご夫婦で営まれているお店で、自宅に招かれたかのようなとても優しいおもてなし。南インド料理の楽しみ方を丁寧に教えていただきました。

店名の”ゆめ”は「カレー屋さんをひらくのが”夢”だった」から。まさにゆめのカレー店なわけですね。

メニューはミールスプレートのみ

メニューは週替わりの「ミールスプレート全10品」( 1,500円)のみ。
この日は、

  • ポークビンダル
  • 冬瓜のサンバル
  • キャベツとコーンのクートゥ
  • トマトサール
  • ヨーグルト
  • ミックスアチャール
  • カボチャのポリヤル
  • オクラのポリヤル
  • アッパラン
  • バスマティライス

ミールスとは、南インドを象徴する食事のスタイルで、ベジ(菜食)料理を中心とした定食のこと。ご主人がひとつずつ丁寧に説明してくれましたが、忙しい時は説明が不十分になってしまうので、週替わりのメニューをわざわざ作るようになったそうです。なんて親切なんでしょう。

一品一品丁寧に作られた南インド料理

写真はご飯少なめです
写真はご飯少なめです

舌だけでなく目にも楽しめる美しい盛り付け。ミールスの食べ方はひとそれぞれ自由でよいそうですが、おいしい食べ方を教えてもらいました。

ハートのきゅうりがかわいい
ハートのきゅうりがかわいい

左から、冬瓜のサンバル(ミールスの定番豆のペーストで作るカレー)、キャベツとコーンのクートゥ(ココナッツミルクのサラッとしたマイルドなカレー)、トマトサール(冷製スープ)。
まずはそれぞれを味わいます。

ポークビンダルは、インド西岸にあるゴア州の名物料理。お肉をスパイスとワインビネガーで漬け込んで作るので、辛味と酸味に加えコクが味わえるカレーです。

野菜だけでなく、ほろほろなお肉がうれしい。「日本人はお肉がほしいですからね」とご主人。
さすがわかっておられる。

ポリヤルは南インドで食べられている野菜の炒め物。オクラとインゲンは、スパイスとココナッツファインを入れてじっくりと炒め、カボチャは自家製ギー(インドのバターオイル)でカシューナッツと炒めています。

北インドの小麦に対し、南インドはお米が主食

ご主人こだわりのお米「バスマティライス」。香り、味がとてもよく、インド米の女王ともよばれる高級な品種を使用。

「ヨーグルトの中にアチャール(インドの漬物)を混ぜ、それをお米とよく和えて食べてみて」と教えてもらいました。

お米に漬物とヨーグルト!?と説明を聞いたときは驚きましたが、サラサラと食べられて、さっぱりとしてクセになる味。

「アッパラン」という豆の揚げせんべいにつけて食べたり、それぞれの風味と食感を味わった後、カレーとおかずを全部混ぜて最後まで楽しくいただきました。

野菜の素材の味わいが引き出されたお料理はどれもおいしく、たくさん食べた後でも胃もたれしないのは、主食がお米で、脂が少なく、野菜がたくさんな和食に通じるところがあるからかもしれません。

後から調べてわかったのですが、バスマティライスは玄米並みの数値の低糖質食材で、世界の健康志向の人々からも注目されているのですね。

カルダモン香る本格マサラチャイ

食後にマサラチャイを注文。筆者はスパイスが強いくらいのものが好みですが、マサラチャイって自宅で作るのはとっても面倒なんですよね。

それが300円で飲めるとは、水筒を持って行って持帰りしたいくらいです。

こだわりの野菜販売も検討中

この日は、店主お気に入り「アンリーシュ」の厳選野菜も販売していました。普段は購入するのに行列ができ、すぐに売り切れるというトマトを、家に帰って食べたらおいしくて。またお店に戻って買いにいこうか迷ったほど。

お客様の要望が多ければ、店頭マルシェなども考えているとのことなので、こちらも楽しみです。

お料理がなくなり次第終了

左はごはん少なめ
左はごはん少なめ

筆者はごはんを少なめにしてもらいましたが、バスマティライスはサラッとして、料理も油脂が少なく野菜がたっぷりなので、普通の量でもきっと食べきれましたね。週替わりのミールスを食べに通いたくなりました。

ご夫婦が営む小さなお店なので、お料理がなくなり次第終了となります。予約をしてお出かけください(自宅ですので電話の時間帯などはご配慮をお願いします)。

基本情報
・ゆめのカレー店
・横浜市栄区桂町6-43
・090-7728-2880
・金、土、日曜日営業
 ※不定休あり
・11:30〜15:00(L.O.14:30)
・予約可
・最寄駅 JR「本郷台」駅より徒歩8分
・駐車場なし
公式 インスタグラム(外部サイト)

地域ライター(横浜市)

愛犬とのおでかけ情報を発信する「つつじろぐ」他複数サイト運営。観光地だけではない横浜の魅力を、地元目線でお届けします。戸塚区・港南区・栄区が多めです。

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