ほんとは教えたくない!ハズレの「ボケ茄子」を選ばない方法【野菜のプロ】農業女子歴15年が伝授
いよいよ秋ナスがおいしい時期になってきました。スーパーなどで流通しているナスはしっかり管理されているので、「ボケ茄子」に出合う機会はほぼないと思いますが、直売所などでは実は、こっそり「ボケ茄子」も販売されていたりすることもあり、注意が必要なのです。
ボケ茄子ってなんだろう
ボケ茄子とは、皮の色がボケているものをさします。
しっかりした色味がなく、旬の後半で茄子の木に力がなくなると、ドンドン色が悪くなり、ボケた色のナスができてしまいます。このボケ茄子はおいしくないので、手にとらないようにしてください。品種によっては、おいしい茄子でも、ボケてる色味のものもあります。一番わかりにくいのは、九州エリアで栽培されている「長ナス・赤ナス」などが色がちょとボケているものが多いので注意が必要です。
ハズレの茄子を手にしないためのポイント
①皮にしっかりとしたハリがあり、テカテカしてること
ナスの皮の表面がハリがあってテカテカ・ツヤツヤしてて濃い黒紫色をしているものがベストです。ナスは収穫してから時間がたつと、どんどんしなびてくるので、ハリ感が大切になってきます。
②ヘタの部分がしっかりしてること
ヘタの部分は、やわらかく薄いので収穫してからすぐにそこから水分がなくなりヨレヨレになっていきます。なのでヘタの部分がしっかりしていると、収穫してから時間がたってない証拠ですので、おすすめです。トゲをみて、ピンとたっているものがいいということもありますが、最近の品種はトゲがないものもあるので、一概には言えないのが現状です。
傷は、問題ありません
傷があるものは避けるべきという方もいますが、農家としては傷物でも何も問題ないので手に取ってほしいというのが現状です。ナスの皮は繊細なので、風がふいてナスの皮に、ナスの葉っぱがあたっただけですぐにキズが付きます。なので、台風あとなどは、すべてのナスが傷だらけになっていることもあり多少キズの部分は固くなっているものがありますが、食べる分には何も問題ないので、自然との共存で仕方ないことです。キズありも無駄にせず、食してほしいというのが農家の願いです。
茄子は鮮度が落ちると水分が抜けて、軽くなってしまうので、ずっしりと重みを感じるものを選んで、茄子料理を楽しんでほしいです。
※この記事には個人の見解を含みます。
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